安倍総裁誕生 “歴史認識”にはこう答えよ
いよいよ安倍首相が誕生する。組閣後の大仕事は所信表明演説だが、今のところ29日が濃厚だ。その時、初めて安倍政権の方向性が公式に示される。
闘いは、その直後から始まる。
真性保守総理の登壇で、売国勢力は集中砲火を絶え間なく浴びせてくるだろう。
3候補の討論を眺めても、実のところ、歴史認識問題で直球を投げつけられると安倍次期首相の対応は苦しかった。
歴史認識を問われた谷垣が「そりゃ侵略ですよ」と言って思いっきり“踏み絵”を踏んづける姿とは対照的だ。
安倍総裁の国会の答弁では苦戦が予想される。さらには、百戦錬磨の小沢とのクエスチョンタイムも待っている。
【共産党史観と握手できる?】
歴史認識問題とは「支那と歴史認識を揃えよ」との脅迫である。
だが、ここで左派言論人は、大問題を知りながら意図的に無視して議論を進めようとしている。
中共は共産主義国家ではなかったのか?
マルクス主義は経済理論だけではなく、史的唯物論も重要教義のひとつに据えている。彼らは「これまでの歴史認識は間違っていた」と叫んで、「階級闘争の歴史的必然性」を思想のバックボーンにしていたのではないか。
レーニン率いる共産党は、古い欧州にあった歴史観や神学論争にNOを突きつけて出発した。
それが今世紀になって市場主義国家の歴史観との擦り合わせが可能なまでに変化したと言うのか?
左派言論人は、まず、この問いに答えなければならない。
…とは言っても、回答するハズがない。詭弁を弄する連中だが、詭弁が通じないと見るや防空壕に逃げ込んで表に出ない。左派言論人の中でネット上でコメ欄を解放している輩など皆無に近い状況だし。
安倍次期首相に「歴史問題で逃げるな」と恫喝している連中が、こうした素朴な疑問から逃避している。
何しろ、中共などは市場原理を取り入れて共産主義の根幹である計画経済を放棄した時、簡単にこう言ってのけた。
「中国の特色を持った社会主義への移行」
こんな論法が成立するのなら、永遠に議論にはならない。
では、どうするか?
“刃物”を振り回すことを勧める。
【めまいを催す支那歴史観】
歴史認識の前提になるのは歴史的事実の認定である。
当たり前の話だが、それなら既に日支間で事実認定は終わってるのか?
仏独が共通の歴史教科書を作成したらしいが、実際には、互いに史的事実の認めあっただけで、認識にズレがある部分は両論併記だそうだ。
安倍次期首相は「歴史事実の認定」を提起せよ。
中共の歴史事実認定で切り込むポイントがある。
その第一弾は「田中メモランダム」だ。
ご存知の方も多いと思うが、日本による世界制服計画が記されたという文書だ。「田中上奏文」とも言うが、原文が日本語でなかったのだから、「タナカ・メモランダム」か「タナカ・メモリアル」と言う表現が相応しい。
秦郁彦の『昭和史の謎を追う~上巻』でも一章を裂いて論じられている。この章では『シオンの議定書』など世界の偽書について長々と述べた後、内容に踏み込むという構成になっている。
「田中メモランダム」は偽書として確定しているものだ。
現在は旧ソビエトのGPUが作成し、支那や米国に配布した…という説が強い。
曰く
「支那ヲ征服セント欲セバ、マズ満蒙ヲ征服セザルベカラズ。世界ヲ征服セント欲セバ、マズ支那ヲ征服セザルベカラズ…」
こんな調子で以下、4万字も続くと言うのだから、単なる怪文書の域を出た一大謀略文書だ。
「田中メモランダム」は、田中義一(第26代首相)が昭和2年に開いた対支戦略会議=東方会議で練り上げられたとされた文書だ。偽書であることの分析は既に徹底的になされた感があるので、別のエピソードを紹介しよう。
田中義一内閣は、張作霖爆殺事件の引責で総辞職するが、事件発生後、田中は宮中に呼び出される。事件の真相を上奏したのだが、その席で、田中は昭和天皇に強く叱責される。そして、宮中の執務室から退出した後、田中義一は「天ちゃんに怒られちゃった」と言って舌をペロっと出してみせた…
果たして、こんな不敬なキャラクターが、壮大な世界征服計画を練り上げるだろうか?
【やはりメモランダムは弱点】
秦氏の前掲書によれば、中共の国定歴史教科書に記述があるのは、当然として、なんと現国民党も正史として認めていると言う。
極東人民裁判でも当初は証拠資料として取り扱う方針だったが、疑問視する声が強まり、証拠としての採用を却下した経緯がある。
それでも中共などは、侵略戦争史観を捏造する為に「田中メモランダム」を“侵略策謀”の土台にした。
脇が甘かったな。
わが国の左派言論人も、この偽書問題をスルーしている。もともと、大東亜戦争を「侵略、悪かった」で片付けている為に戦史には疎い人が多いようだ。通州事件すら知らない輩がいる。
中共は「田中メモランダム」を真書と立証してから、わが国に文句を言え。 歴史認識で踏み絵を差し出す売国メディアも、まず、「メモランダム」が本物であることを証明せよ。
歴史的事実の認定から始めるのが正しい態度だ。
【歴史攻撃を開始せよ!】
「田中メモランダム」を調べると、最近になって新しい動きもあったようだ。
『歴史教科書をつくる会』の八木秀次教授が昨年12月に訪中した際、社会科学院の蒋所長と懇談。そこで「中国では田中上奏文は存在しなかったと言う見方が主流になりつつある」との見解が示されたという。八木氏は、それなら「盧溝橋の記念館にある田中メモランダムの展示物を撤去すべき」と訴えている。
八木氏は「中共史観の脆弱性ここにアリ」と見て切り込んでいるようだ。安倍内閣のブレーンになる可能性も取り沙汰されている人物である。更に、追及してもらいたい。
歴史認識問題で安倍次期首相が俎上に載せられる前に、この「メモランダム」を刃物として振り上げてもいいだろう。
守勢に立たされたままでは、何も変わらない。
歴史問題には堂々、歴史問題で戦いを挑もう。
********************
緊急連絡
人気ブログ『博士の独り言』にて、19日夜、本人から
「身に危険が迫っている」とのコメントが突然出された。
コメ欄は認証性の為、現在の事情は不明。
当方にも昨夜遅く有志から緊急連絡があり、事態を重く見ると共に、ネットの言論を守るという立場から支援を表明する。
皆さんの助力を乞います!
闘いは、その直後から始まる。
真性保守総理の登壇で、売国勢力は集中砲火を絶え間なく浴びせてくるだろう。
3候補の討論を眺めても、実のところ、歴史認識問題で直球を投げつけられると安倍次期首相の対応は苦しかった。
歴史認識を問われた谷垣が「そりゃ侵略ですよ」と言って思いっきり“踏み絵”を踏んづける姿とは対照的だ。
安倍総裁の国会の答弁では苦戦が予想される。さらには、百戦錬磨の小沢とのクエスチョンタイムも待っている。
【共産党史観と握手できる?】
歴史認識問題とは「支那と歴史認識を揃えよ」との脅迫である。
だが、ここで左派言論人は、大問題を知りながら意図的に無視して議論を進めようとしている。
中共は共産主義国家ではなかったのか?
マルクス主義は経済理論だけではなく、史的唯物論も重要教義のひとつに据えている。彼らは「これまでの歴史認識は間違っていた」と叫んで、「階級闘争の歴史的必然性」を思想のバックボーンにしていたのではないか。
レーニン率いる共産党は、古い欧州にあった歴史観や神学論争にNOを突きつけて出発した。
それが今世紀になって市場主義国家の歴史観との擦り合わせが可能なまでに変化したと言うのか?
左派言論人は、まず、この問いに答えなければならない。
…とは言っても、回答するハズがない。詭弁を弄する連中だが、詭弁が通じないと見るや防空壕に逃げ込んで表に出ない。左派言論人の中でネット上でコメ欄を解放している輩など皆無に近い状況だし。
安倍次期首相に「歴史問題で逃げるな」と恫喝している連中が、こうした素朴な疑問から逃避している。
何しろ、中共などは市場原理を取り入れて共産主義の根幹である計画経済を放棄した時、簡単にこう言ってのけた。
「中国の特色を持った社会主義への移行」
こんな論法が成立するのなら、永遠に議論にはならない。
では、どうするか?
“刃物”を振り回すことを勧める。
【めまいを催す支那歴史観】
歴史認識の前提になるのは歴史的事実の認定である。
当たり前の話だが、それなら既に日支間で事実認定は終わってるのか?
仏独が共通の歴史教科書を作成したらしいが、実際には、互いに史的事実の認めあっただけで、認識にズレがある部分は両論併記だそうだ。
安倍次期首相は「歴史事実の認定」を提起せよ。
中共の歴史事実認定で切り込むポイントがある。
その第一弾は「田中メモランダム」だ。
ご存知の方も多いと思うが、日本による世界制服計画が記されたという文書だ。「田中上奏文」とも言うが、原文が日本語でなかったのだから、「タナカ・メモランダム」か「タナカ・メモリアル」と言う表現が相応しい。
秦郁彦の『昭和史の謎を追う~上巻』でも一章を裂いて論じられている。この章では『シオンの議定書』など世界の偽書について長々と述べた後、内容に踏み込むという構成になっている。
「田中メモランダム」は偽書として確定しているものだ。
現在は旧ソビエトのGPUが作成し、支那や米国に配布した…という説が強い。
曰く
「支那ヲ征服セント欲セバ、マズ満蒙ヲ征服セザルベカラズ。世界ヲ征服セント欲セバ、マズ支那ヲ征服セザルベカラズ…」
こんな調子で以下、4万字も続くと言うのだから、単なる怪文書の域を出た一大謀略文書だ。
「田中メモランダム」は、田中義一(第26代首相)が昭和2年に開いた対支戦略会議=東方会議で練り上げられたとされた文書だ。偽書であることの分析は既に徹底的になされた感があるので、別のエピソードを紹介しよう。
田中義一内閣は、張作霖爆殺事件の引責で総辞職するが、事件発生後、田中は宮中に呼び出される。事件の真相を上奏したのだが、その席で、田中は昭和天皇に強く叱責される。そして、宮中の執務室から退出した後、田中義一は「天ちゃんに怒られちゃった」と言って舌をペロっと出してみせた…
果たして、こんな不敬なキャラクターが、壮大な世界征服計画を練り上げるだろうか?
【やはりメモランダムは弱点】
秦氏の前掲書によれば、中共の国定歴史教科書に記述があるのは、当然として、なんと現国民党も正史として認めていると言う。
極東人民裁判でも当初は証拠資料として取り扱う方針だったが、疑問視する声が強まり、証拠としての採用を却下した経緯がある。
それでも中共などは、侵略戦争史観を捏造する為に「田中メモランダム」を“侵略策謀”の土台にした。
脇が甘かったな。
わが国の左派言論人も、この偽書問題をスルーしている。もともと、大東亜戦争を「侵略、悪かった」で片付けている為に戦史には疎い人が多いようだ。通州事件すら知らない輩がいる。
中共は「田中メモランダム」を真書と立証してから、わが国に文句を言え。 歴史認識で踏み絵を差し出す売国メディアも、まず、「メモランダム」が本物であることを証明せよ。
歴史的事実の認定から始めるのが正しい態度だ。
【歴史攻撃を開始せよ!】
「田中メモランダム」を調べると、最近になって新しい動きもあったようだ。
『歴史教科書をつくる会』の八木秀次教授が昨年12月に訪中した際、社会科学院の蒋所長と懇談。そこで「中国では田中上奏文は存在しなかったと言う見方が主流になりつつある」との見解が示されたという。八木氏は、それなら「盧溝橋の記念館にある田中メモランダムの展示物を撤去すべき」と訴えている。
八木氏は「中共史観の脆弱性ここにアリ」と見て切り込んでいるようだ。安倍内閣のブレーンになる可能性も取り沙汰されている人物である。更に、追及してもらいたい。
歴史認識問題で安倍次期首相が俎上に載せられる前に、この「メモランダム」を刃物として振り上げてもいいだろう。
守勢に立たされたままでは、何も変わらない。
歴史問題には堂々、歴史問題で戦いを挑もう。
********************
緊急連絡
人気ブログ『博士の独り言』にて、19日夜、本人から
「身に危険が迫っている」とのコメントが突然出された。
コメ欄は認証性の為、現在の事情は不明。
当方にも昨夜遅く有志から緊急連絡があり、事態を重く見ると共に、ネットの言論を守るという立場から支援を表明する。
皆さんの助力を乞います!
この記事へのコメント
お暇なら見てください。
それが出来なければ…、可能な限り距離を置くようにと。
「博士の独り言」心配ですね。
こんばんは!
安倍総裁は、戦略的に学会と手を切らないのでは…と見ています。残念ながら。公明党と人脈がある小沢が自公分断を画策しているので、参院選までは身動きが取れないでしょう。まったく、日本の政治にとって不幸な状態ですね。
博士は、きょう午後に新エントリを出稿しましたが、危険な状態は続いているようです。