北朝鮮と闘い続ける男…斎木昭隆を国士と絶賛する
6カ国協議再開の動きが表面化した今こそ、我が国は全力で北朝鮮による拉致を糾弾しなければならない。米国を主戦場に奮闘する憂国外交官に最大の賛辞を捧げよう。
【被害者写真を前にして暴言】
「北朝鮮による拉致事件は未解決だ。北朝鮮は拉致被害者を即時帰国させ、人権侵害の問題にも真剣に取り組まねばならない」
大島賢三国連大使が堂々たる演説をした。
舞台は国連総会第3委員会。
国士・大島賢三は演説に先立って、各国の代表者に向かい、この席に拉致被害者の家族がいることを宣言している。
委員会の傍聴席には、10月29日からNYを訪れている拉致被害者家族会と「救う会」の代表4人の姿があった。
飯塚繁雄さんの胸には田口八重子さんの写真、そして増元照明さんの腕には増元るみ子さんの写真が抱かれていた。
その姿を見つつ、北朝鮮の金昌国・国連次席大使は「既に拉致事件は解決済みだ」と冷酷に言い放った。
11月1日は増元るみ子さんの53歳の誕生日である。実弟はどんな思いでこの残酷な発言を耳にしたのか…
だが、この北朝鮮高官の暴言に対して日本の神余隆博次席大使は直ちに答弁権を行使。
「多くの日本人がまだ帰国していない。拉致事件は今も続いている」と強い口調で反論した。
国連で活躍する2人の大使の見事な連携プレーだ。
「何事も穏便に…」と、大人しい優等生だった我が国の外交官の昔の姿は、もうそこにはない。
【藩基文も追い込む決議草案の正体】
今回、増元さんら4人の代表がNYを訪れたのは、人権問題を扱う国連総会第3委員会に近く提出される「北朝鮮による人権侵」を告発する決議草案を後押しする為でもある。
この決議草案は委員会に出された後、国連総会で年内に採択される見通しだ。
昨年も同様の決議案が採択されたが、今年の決議草案には「(外国人拉致は)他国の国家主権と、関係する個人の人権を侵害している」というより強いトーンの文言が盛り込まれている。
昨年度と異なり、今回は日本も草案の作成段階から関わり、EUと調整を続けていた。拉致問題での我が国の揺るぎない外交姿勢を示すものと言っていい。
ちなみに昨年の決議案採択では北朝鮮を始め中共、ロシア等が反対に回り、韓国は棄権した。
また今年の草案には、藩基文の就任を前提に、人権での対北事務総長報告をまとめるよう求めているのが特徴だ。
韓国も藩基文も、いきなり苦しい立場に立たされる。
自業自得だ。
【国士・大島賢三、そしてあの男も…】
更に拉致被害者家族会と「救う会」の代表4人は、日本時間の1日、米国のボルトン国連大使と面会し、拉致問題解決での一層の協力を要請。
この席でブルーリボンを贈られたボルトン大使の口からは、韓国への非難も飛び出している。
「 韓国政府の北の人権問題に対する立場に、疑問を持っている。韓国政府はこの問題を強くとらえていない。拉致被害者が多数おり、日本と同じだ」
藩基文の事務総長就任で外交的に負けた我が国が、それを逆手に取るチャンスは充分にあるようだ。
4人を迎えたボルトンの愛想は実に良く、その言葉も力強かった。
今回の対面を陰で支えたのは誰だったのか?
前に、安保理で大活躍した大島賢三さんを国士と認定して絶賛した。その時、一人の重要人物をすっかり忘れていた…
斎木昭隆元審議官である。
【国士・斎木昭隆を絶賛する】
かつて北朝鮮との交渉の際にはテーブル叩いて相手に激しく迫るなど、拉致被害者家族から絶大な信頼を得ていた伝説の外交官だ。
2004年暮れに人事異動が囁かれ、アジア大洋州局審議官の役職を解かれそうになった時、拉致被害者家族の方々はそろって嘆いた。その後、紆余曲折を経て今年初め、ついに外務省本省を離れ、駐米公使として渡米してしまった。
しかし、国士・斎木昭隆は拉致問題を忘れていなかった。
それどころか米国を舞台にして八面六臂の大活躍を続けている。
正式な役職名は、駐米特命全権公使だ。これは駐米大使に次ぐ格だという。
今年4月、横田早紀江さんが米下院議会の公聴会で切々と訴えた時、奥に斎木駐米公使の見守る姿があったのだ。
首相官邸のWebサイトにある横田さんの公聴会の映像を見ると、先頭に立って議会に向かう国士・斎木昭隆の勇姿も確認できる。
拉致事件がブレイクした当時のように、TV画面や紙面に国士・斎木昭隆の顔が続出することはなくなり、今や多くの国民がその存在すら忘れかけている。
だが、表舞台に現れなくとも、この伝説の外交官は拉致事件解決に向けて力を振り絞っている。
外務官僚の一人に、そんな人物がいることを忘れてはならないだろう。
国士・斎木昭隆は横田さんとブッシュの対面でも全力を尽くした。あの歴史的な対面は、安倍ー斎木ラインが働きかけて実現させたことが判っている。その際、現地で事務方として地味な調整を進めてきたのが斎木公使である。
今回のボルトン大使と拉致被害者家族会の対面でも国士・斎木昭隆が陰で尽力したことは想像に難くない。
【売国官僚は己の醜さを知れ】
中共のイヌと成り下がって、ODAを食い物にする外務官僚を国賊・売国奴・税金泥棒と罵倒する一方で、この斎木昭隆駐米公使のような人材を国士と認定して絶賛しよう。
同じ給与を貰いながら、一方は血税を貪り、一方は国家の威信をかけて働いているのだ。
しかも、チャイナスクール組は退官後の天下り先選び放題、ハニートラップ開き直りの輩ばかりである。売国官僚の方が儲かる仕組みが出来上がっているのだ。
そんな理不尽なことが許されてはならない。
【拉致問題を永遠に言い続けよ】
昨日から不安を抱き続けているが、6カ国協議の再開に向けて、我が国は後手後手に回っているようだ。米国から全ての情報を受け取っていない可能性もある。
6カ国協議は、北朝鮮に核開発放棄を促すための多国間のマルチテーブルである。政府は人権問題として拉致問題を提起し続け、これまでに同協議内の2国間対話として話し合われたが、限界があった。
そもそも人類史上最悪の人権弾圧組織・中共がホストなのだ。そこで拉致事件を人権問題として扱うには無理がある。
10月末、チェコのハベル元大統領やノーベル平和賞作家のエリー・ウィーゼル氏らが米紙に素晴らしい提言をした。北朝鮮の飢餓や政治犯の投獄は「人道に対する罪」に該当し、その悪辣さはルワンダ並みと訴えた。
提言のポイントは…
▼90年代に100万人以上が餓死
▼子供の37%が栄養失調
▼20万人以上の政治犯収容
▼30年間に40万人以上が獄中死
など、強烈な非難の数々が掲げられていた。
人権大好きのヨーロッパの知識人から、こうした動きが出始めたことは喜ばしい。
ただし、拉致事件は人権問題としてではなく、冒頭に紹介した日本&EUの決議草案にあるように「国家主権の侵害」と捉えるべきものだ。
主権侵害が継続的に行われているケースでは、外交の延長線上として武力行使に出ることも許される。
我が国としては、由々しき主権侵害に立ち向かう決意こそ必要なのだ。
1日、自民党本部で『めぐみ~引き裂かれた家族の30年』が特別上映され、横田夫妻も挨拶を述べた。
自民党議員だけではなく、衆参の全議員がこのドキュメンタリーを観て、個々にコメントすべきだろう。
挙国一致が最低条件である。
今こそ、旗幟を鮮明にすべき時だ。
6カ国協議など度外視して良い。
日本政府は北朝鮮に拉致問題を永遠に言い続けよ!
〆
【被害者写真を前にして暴言】
「北朝鮮による拉致事件は未解決だ。北朝鮮は拉致被害者を即時帰国させ、人権侵害の問題にも真剣に取り組まねばならない」
大島賢三国連大使が堂々たる演説をした。
舞台は国連総会第3委員会。
国士・大島賢三は演説に先立って、各国の代表者に向かい、この席に拉致被害者の家族がいることを宣言している。
委員会の傍聴席には、10月29日からNYを訪れている拉致被害者家族会と「救う会」の代表4人の姿があった。
飯塚繁雄さんの胸には田口八重子さんの写真、そして増元照明さんの腕には増元るみ子さんの写真が抱かれていた。
その姿を見つつ、北朝鮮の金昌国・国連次席大使は「既に拉致事件は解決済みだ」と冷酷に言い放った。
11月1日は増元るみ子さんの53歳の誕生日である。実弟はどんな思いでこの残酷な発言を耳にしたのか…
だが、この北朝鮮高官の暴言に対して日本の神余隆博次席大使は直ちに答弁権を行使。
「多くの日本人がまだ帰国していない。拉致事件は今も続いている」と強い口調で反論した。
国連で活躍する2人の大使の見事な連携プレーだ。
「何事も穏便に…」と、大人しい優等生だった我が国の外交官の昔の姿は、もうそこにはない。
【藩基文も追い込む決議草案の正体】
今回、増元さんら4人の代表がNYを訪れたのは、人権問題を扱う国連総会第3委員会に近く提出される「北朝鮮による人権侵」を告発する決議草案を後押しする為でもある。
この決議草案は委員会に出された後、国連総会で年内に採択される見通しだ。
昨年も同様の決議案が採択されたが、今年の決議草案には「(外国人拉致は)他国の国家主権と、関係する個人の人権を侵害している」というより強いトーンの文言が盛り込まれている。
昨年度と異なり、今回は日本も草案の作成段階から関わり、EUと調整を続けていた。拉致問題での我が国の揺るぎない外交姿勢を示すものと言っていい。
ちなみに昨年の決議案採択では北朝鮮を始め中共、ロシア等が反対に回り、韓国は棄権した。
また今年の草案には、藩基文の就任を前提に、人権での対北事務総長報告をまとめるよう求めているのが特徴だ。
韓国も藩基文も、いきなり苦しい立場に立たされる。
自業自得だ。
【国士・大島賢三、そしてあの男も…】
更に拉致被害者家族会と「救う会」の代表4人は、日本時間の1日、米国のボルトン国連大使と面会し、拉致問題解決での一層の協力を要請。
この席でブルーリボンを贈られたボルトン大使の口からは、韓国への非難も飛び出している。
「 韓国政府の北の人権問題に対する立場に、疑問を持っている。韓国政府はこの問題を強くとらえていない。拉致被害者が多数おり、日本と同じだ」
藩基文の事務総長就任で外交的に負けた我が国が、それを逆手に取るチャンスは充分にあるようだ。
4人を迎えたボルトンの愛想は実に良く、その言葉も力強かった。
今回の対面を陰で支えたのは誰だったのか?
前に、安保理で大活躍した大島賢三さんを国士と認定して絶賛した。その時、一人の重要人物をすっかり忘れていた…
斎木昭隆元審議官である。
【国士・斎木昭隆を絶賛する】
かつて北朝鮮との交渉の際にはテーブル叩いて相手に激しく迫るなど、拉致被害者家族から絶大な信頼を得ていた伝説の外交官だ。
2004年暮れに人事異動が囁かれ、アジア大洋州局審議官の役職を解かれそうになった時、拉致被害者家族の方々はそろって嘆いた。その後、紆余曲折を経て今年初め、ついに外務省本省を離れ、駐米公使として渡米してしまった。
しかし、国士・斎木昭隆は拉致問題を忘れていなかった。
それどころか米国を舞台にして八面六臂の大活躍を続けている。
正式な役職名は、駐米特命全権公使だ。これは駐米大使に次ぐ格だという。
今年4月、横田早紀江さんが米下院議会の公聴会で切々と訴えた時、奥に斎木駐米公使の見守る姿があったのだ。
首相官邸のWebサイトにある横田さんの公聴会の映像を見ると、先頭に立って議会に向かう国士・斎木昭隆の勇姿も確認できる。
拉致事件がブレイクした当時のように、TV画面や紙面に国士・斎木昭隆の顔が続出することはなくなり、今や多くの国民がその存在すら忘れかけている。
だが、表舞台に現れなくとも、この伝説の外交官は拉致事件解決に向けて力を振り絞っている。
外務官僚の一人に、そんな人物がいることを忘れてはならないだろう。
国士・斎木昭隆は横田さんとブッシュの対面でも全力を尽くした。あの歴史的な対面は、安倍ー斎木ラインが働きかけて実現させたことが判っている。その際、現地で事務方として地味な調整を進めてきたのが斎木公使である。
今回のボルトン大使と拉致被害者家族会の対面でも国士・斎木昭隆が陰で尽力したことは想像に難くない。
【売国官僚は己の醜さを知れ】
中共のイヌと成り下がって、ODAを食い物にする外務官僚を国賊・売国奴・税金泥棒と罵倒する一方で、この斎木昭隆駐米公使のような人材を国士と認定して絶賛しよう。
同じ給与を貰いながら、一方は血税を貪り、一方は国家の威信をかけて働いているのだ。
しかも、チャイナスクール組は退官後の天下り先選び放題、ハニートラップ開き直りの輩ばかりである。売国官僚の方が儲かる仕組みが出来上がっているのだ。
そんな理不尽なことが許されてはならない。
【拉致問題を永遠に言い続けよ】
昨日から不安を抱き続けているが、6カ国協議の再開に向けて、我が国は後手後手に回っているようだ。米国から全ての情報を受け取っていない可能性もある。
6カ国協議は、北朝鮮に核開発放棄を促すための多国間のマルチテーブルである。政府は人権問題として拉致問題を提起し続け、これまでに同協議内の2国間対話として話し合われたが、限界があった。
そもそも人類史上最悪の人権弾圧組織・中共がホストなのだ。そこで拉致事件を人権問題として扱うには無理がある。
10月末、チェコのハベル元大統領やノーベル平和賞作家のエリー・ウィーゼル氏らが米紙に素晴らしい提言をした。北朝鮮の飢餓や政治犯の投獄は「人道に対する罪」に該当し、その悪辣さはルワンダ並みと訴えた。
提言のポイントは…
▼90年代に100万人以上が餓死
▼子供の37%が栄養失調
▼20万人以上の政治犯収容
▼30年間に40万人以上が獄中死
など、強烈な非難の数々が掲げられていた。
人権大好きのヨーロッパの知識人から、こうした動きが出始めたことは喜ばしい。
ただし、拉致事件は人権問題としてではなく、冒頭に紹介した日本&EUの決議草案にあるように「国家主権の侵害」と捉えるべきものだ。
主権侵害が継続的に行われているケースでは、外交の延長線上として武力行使に出ることも許される。
我が国としては、由々しき主権侵害に立ち向かう決意こそ必要なのだ。
1日、自民党本部で『めぐみ~引き裂かれた家族の30年』が特別上映され、横田夫妻も挨拶を述べた。
自民党議員だけではなく、衆参の全議員がこのドキュメンタリーを観て、個々にコメントすべきだろう。
挙国一致が最低条件である。
今こそ、旗幟を鮮明にすべき時だ。
6カ国協議など度外視して良い。
日本政府は北朝鮮に拉致問題を永遠に言い続けよ!
〆
この記事へのコメント
タブーなのでしょうが、日本はアジアでさんざん悪事を働いたので国際的に一人前の発言をしてはならないという【日本ハンディキャップ論】を展開していた外務次官、後の国連大使もいましたね。
大島国連大使や斎木昭隆氏と比較して、この人物はあまりに情けない人物でした。この人が外務次官の頃が外務省が最悪の時代。その後不祥事がいろいろ明るみにでたりして、その頃に比べれば、外務省もかなり改善してきました。
あ、いかん。実兄って書いてある…
ご指摘有り難うございます。訂正しておきます。毎度のことですが、勘違いばかりでなく、誤字脱字も多くてすみません。
「日本ハンディキャップ論」…由々しき人物がいますね。調べてみます。
外務省スキャンダルで叩かれて以降、しっかりした発言をする官僚が増えてきたように思えます。何な内部で大きな変革があったのかも知れませんね。拙ブログでは外務官僚を単純に二分しましたが、本旨は多くの中間派に声をあげて欲しい…という願いです。
いくつかのTV報道で今回の増元さんらのニュースを見ましたが、斎木さんの姿は確認できませんでした。その為に内容が少しブレたのですが、NYはエリア外なのかな?
みんなでパチンコ屋に行って屁こいたったらええんや。
みんなで屁こきまくたったら客はみんな逃げてくでー
そしたら北朝鮮へパチンコの金が行かんようになるから
ええんとちゃうか。 どや、ええこと言うやろ。
2008年01月17日 外務省人事
外務次官:薮中三十二
外務審議官(政務担当):佐々江賢一郎
アジア大洋州局長:斎木昭隆!!!
現在考え得る最良の布陣と思います。この人事を見た時は目を疑いました。福田氏の意志が働いているのかどうか?何はともあれ喜ばしいことです。
とくに斎木氏の鉄の意志に敬服しています。
日本にもこんな立派な人がいたのだ!