シナ海賊船が尖閣海域を蹂躙…胡錦濤不在中の挑発
また中共の海賊船が尖閣海域で横暴。半日間の不法越境だ。一方で、なぜ温家宝訪日を前に挑発行為に出たのか?胡錦濤の軍掌握が不完全ならば、そこにクサビを打ち込む好機だ。
4日午前9時半
尖閣諸島近海に現れた中共の海賊船を、11管本部の巡視艇「くだか」が発見した。航行海域は尖閣諸島・魚釣島の西北西約30キロ。
もちろん我が国のEEZ(=排他的経済水域)の内側。停止命令を無視した強硬突破である。
海保側は警告を出したが、海賊船は活動をやめず、午後10時8分になって域外に去った。およそ半日…12時間に渡って侵犯を続けたことになる。
シナ海賊船の名称は「東方紅2号」
▽侵犯中の同船(海上保安庁4日撮影)
表向きは海洋調査船だが、船底にどのような装備が施されているのか公開されていない。地形探査カメラが設置されていないとは断言できず、潜水艦航行のためのデータ採取や、海底資源の探査目的である可能性もゼロではない。
海賊船は海保の警告を完全に無視し、筒状の器具を海中に投げ込むなど海水採取の“科学的調査”を4回も強行した。
その違法性は明らかだ。
【事前通報より300キロ外れた…】
日本と中共は、両国の中間線付近での海洋調査について事前通報制度を取り決めている。今回も中共側は、それに基づいて1月18日から2月15日の間に鹿児島県西方の中間線付近で“調査”をおこなうと事前通報してi
た。
ところが、海賊船「東方紅2号」は、大きく指定海域をはずれ、EEZを突破。問答無用で、尖閣諸島に接近している。事前通報のあった海域と300キロも離れていた。
確信犯での突破だ。
▽「東方紅2号」の活動領域(ANNより)
海保からの連絡を受けた外務省は夕方になって「事前通報の枠組みから逸脱している」と、中共側に抗議を行った。東京では外務省から中共大使館、そして、北京では日本大使館から中共外交部への2つの外交ルートだ。
ところが、抗議を受けても海賊船「東方紅2号」は、我が国の領海内に留まったままだった。更に、抗議を嘲笑うかのように、午後8時過ぎにも4回目となる“調査”を強行している。
このことからも紳士的な学術調査ではなく、挑発的な海賊行為であることが窺えるだろう。普通の学術研究員ならば、洋上で他国の海上治安機関に囲まれれば、恐れをなすはずだ。
結局、海保の巡視艇は「直ちに調査を中止せよ」とシナ語で呼びかけただけだった。国内法上、威嚇射撃すら出来ないのだ。実に苦々しい。
だが、現場海域がどのような状況にあったかは、報道だけでは窺い知れない部分もある。海自の対潜哨戒機などが急行していた可能性もあるだろう。
こうした中共の海賊行為をメディアが速報体制で伝えないことにも問題がある。このニュースが伝わったのはEEZ突破から8時間以上も経った午後6時過ぎだった…
【国民に知らされない中共の横暴】
時事通信の配信記録では18時57分に一報が打たれている。国内ニュースとは思えない遅さである。不法侵入が発覚したら、まず速やかに監督官庁の国土交通相が会見を開くなどして牽制するべきだ。
このような事例にこそ、メディアが波風を立てる必要があろう。
そして、海賊船「東方紅2号」を科学調査船として扱えば、問題性が見えなくなる。青島海洋大学に所属する調査船とは名ばかりで、中共の国家意思に基づいて派遣されているのは明らかだ。
▽「東方紅2号」(山東省広報サイトより)
まともな国なら決して行わない挑発行為である。
「東方紅2号」は2004年に沖ノ鳥島附近で4度の“調査”を実施。昨7月2日にも海賊行為を働いている。この時は、小泉前首相の靖国参拝を前に「脅し」の意味があった。
だが、なぜ、関係改善などと放言している中共がこのタイミングで挑発を行ったのか、疑問だ…東シナ海をめぐる日支間の懸案事項は、特にデリケートな問題である。
スマイルを見せながらも、こっそりと舌を出す…
それが中共の基本的な態度だ。とりわけ周辺国に対し、軍事面で手を緩めることはなく、今回の不法越境も異例のケースでは決してない。
だが、少し引っ掛かる部分がある。
温家宝の4月訪日を前に“花火”を打ち上げる必要がどこにあったのか?
「現時点では中国から反応や回答はない」
塩崎官房長官は5日午後の記者会見で改めて強い不快感を表明している。4日の段階で中共側は「至急事実関係を確認する」としながら丸1日たっても回答がないのだ。
温家宝訪日は4月11日からの5日間の見通しだが、あくまでも調整中で、正式決定はしていない。微妙な時期なのだ。
しかも、最高位のリーダーが北京を開けている時に、立て続けに日支間の懸案が表面化している…
【胡錦濤の不在中に続発する異変】
「鬼の居ぬ間のクーデター」は近代史上、何回か起きている。軍事国家のリーダーは、その可能性に震えることも多い。
胡錦濤は1月30日から2月10日までアフリカ歴訪に出向き、北京を留守にしている。今現在、胡錦濤は遠いアフリカで独裁者との晩餐を楽しんでいることだろう。
▽スーダンの独裁者バシルと握手
胡錦濤が北京を離れてから一夜明けた1月31日。
中共が一方的に突き刺した日支間の大きなトゲ=「白樺ガス田」問題が突然、火を噴いた。
1月31日付けの香港紙『大公報』が「昨年9月から浙江省に向けて供給を開始した」と報じたのだ。つまり生産段階に進んでいたことになる。
大問題だ。
谷内外務次官が1月25日から27日まで北京を訪れ、戴秉国とガス田盗掘問題を協議した矢先の裏切り行為である。
日本側は当然、反発した。そして、2月1日、中共外交部のスポークスマンは「承知していない」と曖昧な表現をし、事実上認めたかに見えた…
ところが、同じ日「ガス生産報道は誤りだ」と正式な外交ルートを通じて外務省に通告してきた。噴き上げた火は、わずか1日で鎮火される事となったが、中共にしては不規則な対応ぶりだった。
しかも最初に報じたのは中共寄りの『大公報』だったことからも、足並みが乱れたと指摘できよう。
そして、その熱の冷めやらぬ内に、今度は海賊船の越境事件発生である。
胡錦濤の不在中にデリケートな2つの問題が持ち上がったのは偶然だたのだろうか…
双方ともに中共海軍が密接に関係している。
白樺などのガス田周辺には駆逐艦を含む中共海軍の数隻の艦艇が通常警護していると言われる。さらに開発プロジェクトの権益を握っているのも海軍の大物OBだ。
そして、海洋調査名目の海賊行為も中共海軍が背後に控えているのは明白だ。
軍部が「鬼の居ぬ間」に勝手に花火を打ち上げたとしたら…
「まさか」とは思うが、胡錦濤と軍部との間で軋轢が高まっているとの分析も最近、散見されるようになっている。
【胡錦濤暗殺未遂の衝撃情報…】
1月12日に強行された衛星破壊について、胡錦濤は実験実施を知らされていなかったのではないか…と米国紙NYタイムズが疑問を呈したという。
▽スーダンで歓迎される胡錦濤(AFP)
『中国軍の本当の実力』の著者・阿部純一氏が2月2日付けの産経新聞に論文を寄せていた。その中で阿部氏は、NYタイムズ紙の疑問を引き合いにして論じている。
衛星破壊は実験実施から11日後なってようやく中共外交部の報道官が認めた。米科学誌のスクープから数日後のことだった。その沈黙は何を意味していたのか…
昨年末の「国防白書」で軍事的脅威を訴えた矢先の実験強行は合理性に欠くと論じている。加えて、昨年10月の米空母への潜水艦以上接近など、胡錦濤政権下では不可解な事件が目立つと主張しているのだ。
胡錦濤は2005年3月に国家軍事委主席の座を江沢民から奪い、ようやく党・政・軍の3ポストを独占したが、軍の掌握は不完全との見方は多いようだ。
これには宿敵・上海閥の掃討作戦が中途半端に先送りされていることも影響がある。上海閥のボスは江沢民。番頭格は曽慶紅だ。
江沢民の影響力を完全に排除しない限り、胡錦濤の軍掌握は予定通り進まない。中共軍を巻き込んで、両者の微妙な駆け引きが続いているのかも知れない。
それを象徴するミステリアスな情報が、胡錦濤暗殺未遂事件だ。
余りにもスケールが壮大で、映画のようなの展開だが、1月30日付『夕刊フジ』が大見出しを掲げていたので、衝動買いしてしまった。
それによると…
昨年5月、黄海での北海艦隊の演習を胡錦濤が視察。その際、胡錦濤を乗せた駆逐艦に向け、突如、2隻の艦艇が砲撃し、5人が死亡する惨事が発生。被弾した駆逐艦は全速力でその場を離れ、更に、胡錦濤はヘリで緊急脱出…
▽参考画像:北海艦隊基地附近(AFP)
夕刊フジによれば元ネタは『月刊日本』2月号に掲載された鳴霞氏(月刊中国主幹)のコラムだという。暗殺未遂事件は状況証拠もないのだが、海軍トップの張定発総司令官が昨12月の謎の死が関連付けられて波紋を広げているようだ。
張定発は8月に突然退任し、12月に死亡しているが、『新華社』や『解放軍報』も一切触れなかった。そして、張定発は江沢民一派の軍重鎮だったという。
確かに『人民網』も、2003年の張定発の司令官就任は伝えているが、この超VIPの訃報は見当たらない。
【今こそ胡錦濤政権を激しく追及せよ】
また前述の阿部純一氏は「不可解な事件」の一例として、一昨年8月に山東半島で行われた中露合同軍事演習に、胡錦濤がまったく姿を見せなかったことも異例だとしている。
胡錦濤が軍部の軋轢が高まっているのであれば、我が国としてはクサビを打ち込む、千載一遇のチャンスだ。
双方に同時に揺さぶりをかけられる。
特に海賊船の尖閣接近は、明白な挑発行為だ。これまでのように形式的な抗議に終わらせず、あらゆるチャンネルで事実関係を追及し、問い質すべきできある。
「不快感の表明」程度の弱腰な姿勢は何も生み出さず、誤ったメーッセージを送るだけだ。温家宝の国会演説キャンセルを示唆するなど、ネチネチと締め上げる手が日本側にはある。
シナ海賊船は、懲りずに今後も再三、尖閣諸島に脅かす。強硬姿勢を見せなければ、連中は更に深く侵犯してくるだろう。
我が国が主権国家として絶対に譲れない一線がそこにあるのだ。
尖閣諸島とは今や西の果ての島嶼ではない。
対シナ防衛の最前線だ。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
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4日午前9時半
尖閣諸島近海に現れた中共の海賊船を、11管本部の巡視艇「くだか」が発見した。航行海域は尖閣諸島・魚釣島の西北西約30キロ。
もちろん我が国のEEZ(=排他的経済水域)の内側。停止命令を無視した強硬突破である。
海保側は警告を出したが、海賊船は活動をやめず、午後10時8分になって域外に去った。およそ半日…12時間に渡って侵犯を続けたことになる。
シナ海賊船の名称は「東方紅2号」
▽侵犯中の同船(海上保安庁4日撮影)
表向きは海洋調査船だが、船底にどのような装備が施されているのか公開されていない。地形探査カメラが設置されていないとは断言できず、潜水艦航行のためのデータ採取や、海底資源の探査目的である可能性もゼロではない。
海賊船は海保の警告を完全に無視し、筒状の器具を海中に投げ込むなど海水採取の“科学的調査”を4回も強行した。
その違法性は明らかだ。
【事前通報より300キロ外れた…】
日本と中共は、両国の中間線付近での海洋調査について事前通報制度を取り決めている。今回も中共側は、それに基づいて1月18日から2月15日の間に鹿児島県西方の中間線付近で“調査”をおこなうと事前通報してi
た。
ところが、海賊船「東方紅2号」は、大きく指定海域をはずれ、EEZを突破。問答無用で、尖閣諸島に接近している。事前通報のあった海域と300キロも離れていた。
確信犯での突破だ。
▽「東方紅2号」の活動領域(ANNより)
海保からの連絡を受けた外務省は夕方になって「事前通報の枠組みから逸脱している」と、中共側に抗議を行った。東京では外務省から中共大使館、そして、北京では日本大使館から中共外交部への2つの外交ルートだ。
ところが、抗議を受けても海賊船「東方紅2号」は、我が国の領海内に留まったままだった。更に、抗議を嘲笑うかのように、午後8時過ぎにも4回目となる“調査”を強行している。
このことからも紳士的な学術調査ではなく、挑発的な海賊行為であることが窺えるだろう。普通の学術研究員ならば、洋上で他国の海上治安機関に囲まれれば、恐れをなすはずだ。
結局、海保の巡視艇は「直ちに調査を中止せよ」とシナ語で呼びかけただけだった。国内法上、威嚇射撃すら出来ないのだ。実に苦々しい。
だが、現場海域がどのような状況にあったかは、報道だけでは窺い知れない部分もある。海自の対潜哨戒機などが急行していた可能性もあるだろう。
こうした中共の海賊行為をメディアが速報体制で伝えないことにも問題がある。このニュースが伝わったのはEEZ突破から8時間以上も経った午後6時過ぎだった…
【国民に知らされない中共の横暴】
時事通信の配信記録では18時57分に一報が打たれている。国内ニュースとは思えない遅さである。不法侵入が発覚したら、まず速やかに監督官庁の国土交通相が会見を開くなどして牽制するべきだ。
このような事例にこそ、メディアが波風を立てる必要があろう。
そして、海賊船「東方紅2号」を科学調査船として扱えば、問題性が見えなくなる。青島海洋大学に所属する調査船とは名ばかりで、中共の国家意思に基づいて派遣されているのは明らかだ。
▽「東方紅2号」(山東省広報サイトより)
まともな国なら決して行わない挑発行為である。
「東方紅2号」は2004年に沖ノ鳥島附近で4度の“調査”を実施。昨7月2日にも海賊行為を働いている。この時は、小泉前首相の靖国参拝を前に「脅し」の意味があった。
だが、なぜ、関係改善などと放言している中共がこのタイミングで挑発を行ったのか、疑問だ…東シナ海をめぐる日支間の懸案事項は、特にデリケートな問題である。
スマイルを見せながらも、こっそりと舌を出す…
それが中共の基本的な態度だ。とりわけ周辺国に対し、軍事面で手を緩めることはなく、今回の不法越境も異例のケースでは決してない。
だが、少し引っ掛かる部分がある。
温家宝の4月訪日を前に“花火”を打ち上げる必要がどこにあったのか?
「現時点では中国から反応や回答はない」
塩崎官房長官は5日午後の記者会見で改めて強い不快感を表明している。4日の段階で中共側は「至急事実関係を確認する」としながら丸1日たっても回答がないのだ。
温家宝訪日は4月11日からの5日間の見通しだが、あくまでも調整中で、正式決定はしていない。微妙な時期なのだ。
しかも、最高位のリーダーが北京を開けている時に、立て続けに日支間の懸案が表面化している…
【胡錦濤の不在中に続発する異変】
「鬼の居ぬ間のクーデター」は近代史上、何回か起きている。軍事国家のリーダーは、その可能性に震えることも多い。
胡錦濤は1月30日から2月10日までアフリカ歴訪に出向き、北京を留守にしている。今現在、胡錦濤は遠いアフリカで独裁者との晩餐を楽しんでいることだろう。
▽スーダンの独裁者バシルと握手
胡錦濤が北京を離れてから一夜明けた1月31日。
中共が一方的に突き刺した日支間の大きなトゲ=「白樺ガス田」問題が突然、火を噴いた。
1月31日付けの香港紙『大公報』が「昨年9月から浙江省に向けて供給を開始した」と報じたのだ。つまり生産段階に進んでいたことになる。
大問題だ。
谷内外務次官が1月25日から27日まで北京を訪れ、戴秉国とガス田盗掘問題を協議した矢先の裏切り行為である。
日本側は当然、反発した。そして、2月1日、中共外交部のスポークスマンは「承知していない」と曖昧な表現をし、事実上認めたかに見えた…
ところが、同じ日「ガス生産報道は誤りだ」と正式な外交ルートを通じて外務省に通告してきた。噴き上げた火は、わずか1日で鎮火される事となったが、中共にしては不規則な対応ぶりだった。
しかも最初に報じたのは中共寄りの『大公報』だったことからも、足並みが乱れたと指摘できよう。
そして、その熱の冷めやらぬ内に、今度は海賊船の越境事件発生である。
胡錦濤の不在中にデリケートな2つの問題が持ち上がったのは偶然だたのだろうか…
双方ともに中共海軍が密接に関係している。
白樺などのガス田周辺には駆逐艦を含む中共海軍の数隻の艦艇が通常警護していると言われる。さらに開発プロジェクトの権益を握っているのも海軍の大物OBだ。
そして、海洋調査名目の海賊行為も中共海軍が背後に控えているのは明白だ。
軍部が「鬼の居ぬ間」に勝手に花火を打ち上げたとしたら…
「まさか」とは思うが、胡錦濤と軍部との間で軋轢が高まっているとの分析も最近、散見されるようになっている。
【胡錦濤暗殺未遂の衝撃情報…】
1月12日に強行された衛星破壊について、胡錦濤は実験実施を知らされていなかったのではないか…と米国紙NYタイムズが疑問を呈したという。
▽スーダンで歓迎される胡錦濤(AFP)
『中国軍の本当の実力』の著者・阿部純一氏が2月2日付けの産経新聞に論文を寄せていた。その中で阿部氏は、NYタイムズ紙の疑問を引き合いにして論じている。
衛星破壊は実験実施から11日後なってようやく中共外交部の報道官が認めた。米科学誌のスクープから数日後のことだった。その沈黙は何を意味していたのか…
昨年末の「国防白書」で軍事的脅威を訴えた矢先の実験強行は合理性に欠くと論じている。加えて、昨年10月の米空母への潜水艦以上接近など、胡錦濤政権下では不可解な事件が目立つと主張しているのだ。
胡錦濤は2005年3月に国家軍事委主席の座を江沢民から奪い、ようやく党・政・軍の3ポストを独占したが、軍の掌握は不完全との見方は多いようだ。
これには宿敵・上海閥の掃討作戦が中途半端に先送りされていることも影響がある。上海閥のボスは江沢民。番頭格は曽慶紅だ。
江沢民の影響力を完全に排除しない限り、胡錦濤の軍掌握は予定通り進まない。中共軍を巻き込んで、両者の微妙な駆け引きが続いているのかも知れない。
それを象徴するミステリアスな情報が、胡錦濤暗殺未遂事件だ。
余りにもスケールが壮大で、映画のようなの展開だが、1月30日付『夕刊フジ』が大見出しを掲げていたので、衝動買いしてしまった。
それによると…
昨年5月、黄海での北海艦隊の演習を胡錦濤が視察。その際、胡錦濤を乗せた駆逐艦に向け、突如、2隻の艦艇が砲撃し、5人が死亡する惨事が発生。被弾した駆逐艦は全速力でその場を離れ、更に、胡錦濤はヘリで緊急脱出…
▽参考画像:北海艦隊基地附近(AFP)
夕刊フジによれば元ネタは『月刊日本』2月号に掲載された鳴霞氏(月刊中国主幹)のコラムだという。暗殺未遂事件は状況証拠もないのだが、海軍トップの張定発総司令官が昨12月の謎の死が関連付けられて波紋を広げているようだ。
張定発は8月に突然退任し、12月に死亡しているが、『新華社』や『解放軍報』も一切触れなかった。そして、張定発は江沢民一派の軍重鎮だったという。
確かに『人民網』も、2003年の張定発の司令官就任は伝えているが、この超VIPの訃報は見当たらない。
【今こそ胡錦濤政権を激しく追及せよ】
また前述の阿部純一氏は「不可解な事件」の一例として、一昨年8月に山東半島で行われた中露合同軍事演習に、胡錦濤がまったく姿を見せなかったことも異例だとしている。
胡錦濤が軍部の軋轢が高まっているのであれば、我が国としてはクサビを打ち込む、千載一遇のチャンスだ。
双方に同時に揺さぶりをかけられる。
特に海賊船の尖閣接近は、明白な挑発行為だ。これまでのように形式的な抗議に終わらせず、あらゆるチャンネルで事実関係を追及し、問い質すべきできある。
「不快感の表明」程度の弱腰な姿勢は何も生み出さず、誤ったメーッセージを送るだけだ。温家宝の国会演説キャンセルを示唆するなど、ネチネチと締め上げる手が日本側にはある。
シナ海賊船は、懲りずに今後も再三、尖閣諸島に脅かす。強硬姿勢を見せなければ、連中は更に深く侵犯してくるだろう。
我が国が主権国家として絶対に譲れない一線がそこにあるのだ。
尖閣諸島とは今や西の果ての島嶼ではない。
対シナ防衛の最前線だ。
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この記事へのコメント
や海保の船など見たことがありません。威嚇射撃をすれば案外ケツに帆をかけて退散するかも・・・
とはコ・キントーが権力を(ほぼ)掌握する前なら正しいのですが、曽慶紅はすでに上海閥を裏切りコ・キントーに寝返っています。それゆえコ・キントーの権力掌握が可能になったと思われます。曽慶紅自身は「太子党」のリーダーで、コ・キントーの「団派」と権力配分をなし、息のびを計りました。
最近の軍のコ・キントーに対する不服従が上海閥の最後の反撃の試みなのか、あるいは「太子党」による更なる権力分配の要求なのか不明です。
いずれにせよCCPの権力闘争はブラック・ボックス内で行われるため、外部にその事情が知れるのは闘争が一段落してからのことになるでしょう。
張定発死亡の発表の仕方も不自然だった。暗殺未遂事件は隠し難い事実で、以降、権力闘争が激化しているのでしょう。
東シナ海問題については、日本も掘削開始する以外に対抗措置はない。中川(昭)経産相時代にせっかく掘削を認可したのだから、その方向で進むのが一番。日本人の命を懸ける価値がある。「厳重な抗議」をしたところで茶化されるだけ。
なるほど、確かに舳先の錨の部分にサビが確認できますね。それでいてバケツを4回放るにしては巨大な船…何人くらい乗船しているのかも気になります。
>神谷晃良さま
問答無用のルール無視です。中共と外務省の事務方が何回話し合ってもムダなことがよく分かります。政治決着が必要でしょう。
>マルコおいちゃん
そうか、曽慶紅は太子党のボスか…この3派のパワーバランスは重要ですね。前にウィリー・ラムが上海閥掃討のシナリオを描いたのが曽慶紅だとの説を展開していましたが、どうなんでしょうか。
>ごんべえ様
6日付けの産経社説でも軽く胡錦濤の軍掌握に疑問を投げかけていました。それならば我が国が斬り込む隙もあります。以前と同様の抗議だけでは事態が悪化するばかりですね。
尖閣所じゃないだろ、後ろ向けば明日のあても無い貧民がたむろしているのに、某主席、ポルポトと同じか 血も涙もない!