毛沢東の肖像を焼き払え…被支配層が呪う「赤いイコン」
中共支配を象徴する毛沢東の肖像画に火が放たれた。男は東トルキスタン出身とされたが、最近強まる反ウイグル人の動きとは無関係なのか…多くの被支配層にとって毛沢東は血塗られた侵略者だ。
北京市の公安当局にとって重大な事態が発生した。
5月12日、午後6時前、天安門広場を訪れた男性が毛沢東の巨大肖像画に発火物を投げた。それが火炎瓶のようなモノなのか、燃えているものを投げつけたのか、不明だ。
一部黒く焼け焦げた肖像画が写真に収められている。
事件は天安門広場にいた多くの目撃者によって確認された。AFP通信は、発生直後に現場をタクシーで通りがかったという外交官と写真家の2人にインタビューしている。
それによると、肖像画の下の方から大きな炎と黒煙があがり、警官100人ほどが消火活動と現場の封鎖作業にあたっていたという。
「タクシーを飛び降りたところ、すぐに警官がその場を立ち去るよう求めてきた。事件発生の瞬間は見ていない」
事件後、天安門広場には武装警官が緊急展開し、紫禁城への立ち入りを制限するなど、物々しい警備態勢が敷かれたもようだ。NHKのカメラは、事件直後、毛沢東の首から胸にかけて黒く汚れた肖像画を捉えている。
▽画像:NHK
更に、目撃した2人によると、10分後に再び現場に戻った際には、早くも作業員が肖像画の洗浄を初めていたという。こうした事態に限っては、素早い仕事ぶりである。
中共指導者層にとって毛の肖像画は神聖なもので、それは宗教上のイコン=聖画にも比する扱いを受けている。だが、一方では侵略と抑圧を象徴する血塗られた侵略者のポートレートだ。
この事件について客観的な報道は、殆どない。伝えられているのは国営新華社からの事件概要だ。つまり当局のフィルターを通した情報である。
【猛スピードで判明した通院歴の疑惑】
新華社は、この事件で男性1人を拘束されたとしている。男は東トルキスタン共和国ウルムチ出身の35歳(36とも)で、この日、北京に到着したばかりだったという。公表された氏名はGu Haiou。
ウイグル人の名前ではない。Gu姓を漢字にすれば「顧」だ。マイナーな姓のようだが、ベルリン映画祭で賞を取った顧長衛(クー・チャンウェイ)監督などがいる。
ただし、あくまでも新華社の情報だ。実在の人物名かどうかも疑わしい。新華社報道では事件直後にも関わらず、発火物を投げた男性が、精神障害で通院した記録があると発表している。
日本でも被疑者の身元を洗うのには相応の時間が必要だ。北京での通院歴ではなく、出身地である東トルキスタンでの通院歴だろう。個人名から通院歴を1日以内で割り出すのは、不可能に近い。
初めから政治性を隠す意図があったのは明らかだ。天安門広場の中でも肖像画周辺エリアは特に警備が厳しい。その警備網をかい潜って発火物を投げるのは至難の業だ…
▽焼け焦げた肖像画(AFP)
肖像画は数メートルを超す高い位置にある。手元で火を付けた瞬間に取り押さえられても不思議ではないが、実際に投げつけたうえ、見事に当たっている。用意周到な作戦があったように見て取れる。
精神病の患者が戯れに投げたとは到底考えられない。
肖像画を傷付ければ、どのようなペナルティが課せられるか、理解していたはずだ。
【事件の政治性は隠されているが…】
1989年の第二次天安門事件の直前にも毛沢東の肖像画が狙われ、ペンキが浴びせられた。その際は、3人が逮捕され、20年から無期の懲役刑に処せられている。
国家転覆罪などの重罪だ。
89年に毛沢東の肖像画にペンキを浴びせた3人のうち1人喩東岳氏がが17年の拘禁生活を終えて出所した。刑期より早い解放であったが、喩氏は独房に入れられた上に拷問を受け、精神に異常を来して自分の肉親も分からない状態だという。
▽89年5月のペンキ事件
今回、発火物を投げた男性も、同じような重罪に処せられることは容易に想像がつく。精神疾患者に罪が問われないのは、一部の国家だけだ。最低でも10年以上、悪ければ無期懲役だろう。
中共当局がいきなり精神疾患の履歴を前面に出したことは、逆に、背景に政治的なメッセージ性があったように感じられる。もちろん、動機が何であれ、毛沢東の肖像画が破損すれば、それだけで高度に政治的な事件だ。
シナ国内では一切報道してないと伝えられるが、それだけ当局にとっては重い意味を持つ。
これまでに報道された限りで、事件の背景を探る鍵となるのは、男の出身地とされた東トルキスタン、またはウルムチといった地名だ。中共当局は、最近、ウイグル人の動きに最大限の警戒心を払っている。
不気味なアンチ東トルキスタン・キャンペーンが続いているのだ。
【テロを悪用した人権活動家弾圧】
4月19日、東トルキスタン出身で、カナダ国籍保有者の人権活動家フセイン・ジェリルさん37歳が、中共当局によって無期懲役の刑に処せられた。
ジェリルさんは、2001年にカナダに移住して国籍を取得していたが、ウズベキスタン滞在中に拘束され、無理やりシナ国内に移送された。その後、形式的な裁判が進められ、テロ活動などの罪を着せられた…
▽フセイン・ジェリルさん(アムネスティHPより)
中共サイドは、ETIM(東トルキスタン独立運動)なる組織とジェリルさんを関連付け、テロ活動に関わったかのかのように断罪しているが、ETIM自体の存在すらハッキリしていない。
ジェリルさんの拘束については、カナダ政府も大きく問題視している。4月末からシナを訪問したカナダのマッケイ外相は、中共の楊新外相と直談判。ジェリルさんをカナダ国民として即時解放を求めた。
しかし、中共側はジェリルさんを中国籍と主張し、一歩も引かず、結局、解放には結びつかなかったようだ。残念である。
▽北京で会見するカナダ外相(AP)
昨年1月に発足したカナダのハーパー政権は、人権問題を軸に中共と対決する姿勢を示しているが、ジェリルさんの不当拘束問題は、その中でも重要な懸案事項だ。
アムネスティも、ジェリルさんが拷問を受けている可能性が極めて高いと憂慮し、緊急行動声明を発表。国際的に注目されているのだが、中共サイドは譲らない構えを見せている。
【対テロ演習で植民地住民を威圧】
また同じウイグル人の人権活動家で、昨年度のノーベル平和賞の最終候補にもなったラビヤ・カーディルさんの息子アブキムさんに対しても、4月17日、懲役9年の刑が宣告されている。
これも暗黒裁判だ。
▽不当拘束が続くアブキムさん(UAA)
最近になって急に、東トルキスタンの人権活動家に対するプレッシャーが過熱している。中共当局が東トルキスタンの動きに神経を払い、存在も不確かなテロ組織との対決をアピールしているようだ。
カナダのマッケイ外相が北京を訪れる直前には、東トルキスタンのウルムチで、大規模なテロ対策演習を行なった。武装警官を主体とした実弾演習である。これこそテロ掃討に名を借りた弾圧部隊だ。
▽住民を威圧する対テロ演習(ロイター)
中共は繰り返しETIMなる組織との対決を訴えているが、そうした団体はフェイクで、実際には東トルキスタン内部で高まる独立の動きを威圧するだけのものだ。
危険な兆候である。
このような東トルキスタン独立弾圧の動きが続く中、毛沢東の肖像画を標的にした事件が発生したのだ。中共にとっては敏感にならざるを得ない事態であった。
【“血塗られた侵略者”を焼き払え】
文革や大躍進を知らない世代が多くなる中、シナ国内では再び毛沢東の“威光”が増しているとも言われる。
人類史上、最も多くの者を虐殺したのが、毛沢東だ。その規模は、ミニマムでも2,000万人。膨大な餓死者などを含めれば、1億人を超すとも指摘される。世界史に汚点を残す大量殺人の主犯である。
▽毛沢東(ウィキペディアより)
そして、毛沢東はチベットや東トルキスタンの国民にとっては侵略者以外の何者でもない。そうした国々の人々は、人民元の札を通じて毎日のように侵略者の顔を見なければならないのだ。
毛沢東は、新植民地の住人にとっては憎悪の対象である。それを「建国の父」として強引に押し付け、歪んだ歴史教育を行なっているのが現在まで続く中共政権だ。
漢民族からさえも呪われた毛沢東の罪を隠すには、スケープゴートが必要となる。そこで何時までも活用されるのが、いわゆる日本の軍国主義や“侵略戦争”である。
中共は元から、悪役・敵役を大声で宣伝し続けなければ、政権として持ち堪えることが出来ない脆弱な基盤に立っている。南京の捏造記念館のように他国を非難することで、自国の罪を隠蔽しているのだ。
中共に見られる「反日宣伝」は、そのまま中共の犯罪に置き換えられるのが特徴である。
【圧政のシンボルを倒す時】
北朝鮮の金日成像と同様に、シナ国内でも毛沢東像が住民を威圧し、奉られている。ある村では常に24時間態勢で毛沢東像の警護が行なわれているという。まったく呆れ返る個人崇拝だ。
▽湖南省の村に建つ毛沢東像(産経新聞)
中共が打倒された暁には、旧ソ連のスターリン像と同じ運命を辿ることは目に見えている。引き摺り倒されて、徹底的に破壊…毛沢東の肖像画も同様に、怒りと共に燃やされて終わりだ。
4月27日未明、バルト3国のひとつエストニアの首都タリンは、旧ソ連兵の銅像移転をめぐって騒乱状態に陥った。
▽首都タリンの衝突(ロイター)
ロシア人にとって銅像はナチスからの解放者だったが、エストニア国民にとっては半世紀に渡るソ連支配のシンボルに他ならなかった。
▽移設されたソ連兵の像(ロイター)
旧ソ連とエストニアの関係は、中共と植民地の関係に置き換えられる。毛沢東は中共指導層にとって「建国の父」でも、抑圧される人々にとっては「侵略の父」である。
毛沢東はシナ大陸に半世紀以上も神さながらに君臨したが、果たして、あと何年もつのか…30年、20年というサイクルを少しでも縮めなければならないだろう。
▽焦がされた毛沢東像(AP)
毛沢東という“邪教の教祖”が祭られている限り、アジアの東は安定や平和とは無縁だ。
既に歴史の審判は受けている。
中共がいかに政治宣伝をしようとも毛沢東は20世紀を代表する血塗られた指導者、暗黒の侵略者だ。
〆
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参考記事:
AFPBB5月13日『天安門の毛沢東肖像画、一部燃える - 中国』
東京新聞5月13日朝刊『故毛沢東主席肖像画が焼損 天安門 男が発火物投げる』
時事通信4月29日『カナダ外相が訪中へ=ウイグル人裁判問題を協議』
大紀元日本2月11日カナダ首相、経済利益の恫喝に毅然、中国の人権問題批判
イザ1月28日【中国を読む】村を統制する毛沢東思想
北京市の公安当局にとって重大な事態が発生した。
5月12日、午後6時前、天安門広場を訪れた男性が毛沢東の巨大肖像画に発火物を投げた。それが火炎瓶のようなモノなのか、燃えているものを投げつけたのか、不明だ。
一部黒く焼け焦げた肖像画が写真に収められている。
事件は天安門広場にいた多くの目撃者によって確認された。AFP通信は、発生直後に現場をタクシーで通りがかったという外交官と写真家の2人にインタビューしている。
それによると、肖像画の下の方から大きな炎と黒煙があがり、警官100人ほどが消火活動と現場の封鎖作業にあたっていたという。
「タクシーを飛び降りたところ、すぐに警官がその場を立ち去るよう求めてきた。事件発生の瞬間は見ていない」
事件後、天安門広場には武装警官が緊急展開し、紫禁城への立ち入りを制限するなど、物々しい警備態勢が敷かれたもようだ。NHKのカメラは、事件直後、毛沢東の首から胸にかけて黒く汚れた肖像画を捉えている。
▽画像:NHK
更に、目撃した2人によると、10分後に再び現場に戻った際には、早くも作業員が肖像画の洗浄を初めていたという。こうした事態に限っては、素早い仕事ぶりである。
中共指導者層にとって毛の肖像画は神聖なもので、それは宗教上のイコン=聖画にも比する扱いを受けている。だが、一方では侵略と抑圧を象徴する血塗られた侵略者のポートレートだ。
この事件について客観的な報道は、殆どない。伝えられているのは国営新華社からの事件概要だ。つまり当局のフィルターを通した情報である。
【猛スピードで判明した通院歴の疑惑】
新華社は、この事件で男性1人を拘束されたとしている。男は東トルキスタン共和国ウルムチ出身の35歳(36とも)で、この日、北京に到着したばかりだったという。公表された氏名はGu Haiou。
ウイグル人の名前ではない。Gu姓を漢字にすれば「顧」だ。マイナーな姓のようだが、ベルリン映画祭で賞を取った顧長衛(クー・チャンウェイ)監督などがいる。
ただし、あくまでも新華社の情報だ。実在の人物名かどうかも疑わしい。新華社報道では事件直後にも関わらず、発火物を投げた男性が、精神障害で通院した記録があると発表している。
日本でも被疑者の身元を洗うのには相応の時間が必要だ。北京での通院歴ではなく、出身地である東トルキスタンでの通院歴だろう。個人名から通院歴を1日以内で割り出すのは、不可能に近い。
初めから政治性を隠す意図があったのは明らかだ。天安門広場の中でも肖像画周辺エリアは特に警備が厳しい。その警備網をかい潜って発火物を投げるのは至難の業だ…
▽焼け焦げた肖像画(AFP)
肖像画は数メートルを超す高い位置にある。手元で火を付けた瞬間に取り押さえられても不思議ではないが、実際に投げつけたうえ、見事に当たっている。用意周到な作戦があったように見て取れる。
精神病の患者が戯れに投げたとは到底考えられない。
肖像画を傷付ければ、どのようなペナルティが課せられるか、理解していたはずだ。
【事件の政治性は隠されているが…】
1989年の第二次天安門事件の直前にも毛沢東の肖像画が狙われ、ペンキが浴びせられた。その際は、3人が逮捕され、20年から無期の懲役刑に処せられている。
国家転覆罪などの重罪だ。
89年に毛沢東の肖像画にペンキを浴びせた3人のうち1人喩東岳氏がが17年の拘禁生活を終えて出所した。刑期より早い解放であったが、喩氏は独房に入れられた上に拷問を受け、精神に異常を来して自分の肉親も分からない状態だという。
▽89年5月のペンキ事件
今回、発火物を投げた男性も、同じような重罪に処せられることは容易に想像がつく。精神疾患者に罪が問われないのは、一部の国家だけだ。最低でも10年以上、悪ければ無期懲役だろう。
中共当局がいきなり精神疾患の履歴を前面に出したことは、逆に、背景に政治的なメッセージ性があったように感じられる。もちろん、動機が何であれ、毛沢東の肖像画が破損すれば、それだけで高度に政治的な事件だ。
シナ国内では一切報道してないと伝えられるが、それだけ当局にとっては重い意味を持つ。
これまでに報道された限りで、事件の背景を探る鍵となるのは、男の出身地とされた東トルキスタン、またはウルムチといった地名だ。中共当局は、最近、ウイグル人の動きに最大限の警戒心を払っている。
不気味なアンチ東トルキスタン・キャンペーンが続いているのだ。
【テロを悪用した人権活動家弾圧】
4月19日、東トルキスタン出身で、カナダ国籍保有者の人権活動家フセイン・ジェリルさん37歳が、中共当局によって無期懲役の刑に処せられた。
ジェリルさんは、2001年にカナダに移住して国籍を取得していたが、ウズベキスタン滞在中に拘束され、無理やりシナ国内に移送された。その後、形式的な裁判が進められ、テロ活動などの罪を着せられた…
▽フセイン・ジェリルさん(アムネスティHPより)
中共サイドは、ETIM(東トルキスタン独立運動)なる組織とジェリルさんを関連付け、テロ活動に関わったかのかのように断罪しているが、ETIM自体の存在すらハッキリしていない。
ジェリルさんの拘束については、カナダ政府も大きく問題視している。4月末からシナを訪問したカナダのマッケイ外相は、中共の楊新外相と直談判。ジェリルさんをカナダ国民として即時解放を求めた。
しかし、中共側はジェリルさんを中国籍と主張し、一歩も引かず、結局、解放には結びつかなかったようだ。残念である。
▽北京で会見するカナダ外相(AP)
昨年1月に発足したカナダのハーパー政権は、人権問題を軸に中共と対決する姿勢を示しているが、ジェリルさんの不当拘束問題は、その中でも重要な懸案事項だ。
アムネスティも、ジェリルさんが拷問を受けている可能性が極めて高いと憂慮し、緊急行動声明を発表。国際的に注目されているのだが、中共サイドは譲らない構えを見せている。
【対テロ演習で植民地住民を威圧】
また同じウイグル人の人権活動家で、昨年度のノーベル平和賞の最終候補にもなったラビヤ・カーディルさんの息子アブキムさんに対しても、4月17日、懲役9年の刑が宣告されている。
これも暗黒裁判だ。
▽不当拘束が続くアブキムさん(UAA)
最近になって急に、東トルキスタンの人権活動家に対するプレッシャーが過熱している。中共当局が東トルキスタンの動きに神経を払い、存在も不確かなテロ組織との対決をアピールしているようだ。
カナダのマッケイ外相が北京を訪れる直前には、東トルキスタンのウルムチで、大規模なテロ対策演習を行なった。武装警官を主体とした実弾演習である。これこそテロ掃討に名を借りた弾圧部隊だ。
▽住民を威圧する対テロ演習(ロイター)
中共は繰り返しETIMなる組織との対決を訴えているが、そうした団体はフェイクで、実際には東トルキスタン内部で高まる独立の動きを威圧するだけのものだ。
危険な兆候である。
このような東トルキスタン独立弾圧の動きが続く中、毛沢東の肖像画を標的にした事件が発生したのだ。中共にとっては敏感にならざるを得ない事態であった。
【“血塗られた侵略者”を焼き払え】
文革や大躍進を知らない世代が多くなる中、シナ国内では再び毛沢東の“威光”が増しているとも言われる。
人類史上、最も多くの者を虐殺したのが、毛沢東だ。その規模は、ミニマムでも2,000万人。膨大な餓死者などを含めれば、1億人を超すとも指摘される。世界史に汚点を残す大量殺人の主犯である。
▽毛沢東(ウィキペディアより)
そして、毛沢東はチベットや東トルキスタンの国民にとっては侵略者以外の何者でもない。そうした国々の人々は、人民元の札を通じて毎日のように侵略者の顔を見なければならないのだ。
毛沢東は、新植民地の住人にとっては憎悪の対象である。それを「建国の父」として強引に押し付け、歪んだ歴史教育を行なっているのが現在まで続く中共政権だ。
漢民族からさえも呪われた毛沢東の罪を隠すには、スケープゴートが必要となる。そこで何時までも活用されるのが、いわゆる日本の軍国主義や“侵略戦争”である。
中共は元から、悪役・敵役を大声で宣伝し続けなければ、政権として持ち堪えることが出来ない脆弱な基盤に立っている。南京の捏造記念館のように他国を非難することで、自国の罪を隠蔽しているのだ。
中共に見られる「反日宣伝」は、そのまま中共の犯罪に置き換えられるのが特徴である。
【圧政のシンボルを倒す時】
北朝鮮の金日成像と同様に、シナ国内でも毛沢東像が住民を威圧し、奉られている。ある村では常に24時間態勢で毛沢東像の警護が行なわれているという。まったく呆れ返る個人崇拝だ。
▽湖南省の村に建つ毛沢東像(産経新聞)
中共が打倒された暁には、旧ソ連のスターリン像と同じ運命を辿ることは目に見えている。引き摺り倒されて、徹底的に破壊…毛沢東の肖像画も同様に、怒りと共に燃やされて終わりだ。
4月27日未明、バルト3国のひとつエストニアの首都タリンは、旧ソ連兵の銅像移転をめぐって騒乱状態に陥った。
▽首都タリンの衝突(ロイター)
ロシア人にとって銅像はナチスからの解放者だったが、エストニア国民にとっては半世紀に渡るソ連支配のシンボルに他ならなかった。
▽移設されたソ連兵の像(ロイター)
旧ソ連とエストニアの関係は、中共と植民地の関係に置き換えられる。毛沢東は中共指導層にとって「建国の父」でも、抑圧される人々にとっては「侵略の父」である。
毛沢東はシナ大陸に半世紀以上も神さながらに君臨したが、果たして、あと何年もつのか…30年、20年というサイクルを少しでも縮めなければならないだろう。
▽焦がされた毛沢東像(AP)
毛沢東という“邪教の教祖”が祭られている限り、アジアの東は安定や平和とは無縁だ。
既に歴史の審判は受けている。
中共がいかに政治宣伝をしようとも毛沢東は20世紀を代表する血塗られた指導者、暗黒の侵略者だ。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発 となります
↓

参考記事:
AFPBB5月13日『天安門の毛沢東肖像画、一部燃える - 中国』
東京新聞5月13日朝刊『故毛沢東主席肖像画が焼損 天安門 男が発火物投げる』
時事通信4月29日『カナダ外相が訪中へ=ウイグル人裁判問題を協議』
大紀元日本2月11日カナダ首相、経済利益の恫喝に毅然、中国の人権問題批判
イザ1月28日【中国を読む】村を統制する毛沢東思想
この記事へのコメント
…毛沢東なんて糞野郎の肖像画は焼かれて当然ですね。他国の文化を破壊し、盗み、平気で虐殺してきたのですから…。
確かなのは、ここへ来て毛沢東で飯を食える状況は日本では徐々にではあるが排除の方向にあるということ。
理由は・・日本軍と戦うことに反対していた・それどころか日本の南京占領を大歓迎していた、ですから。
またかつて社会党議員が中国に迷惑をかけた、と言ったら毛沢東は日本が戦争をしてくれたおかげで中国共産党は天下をとれた、と返答していたそうです。
今のままだといいように弄ばれる。
難儀なことである。
ー戦争抑止力としての核を持つー これが一番有効だと小生は考える。
無責任極まる政治家の言を耳にすると殺意を覚えることさえある。
北京五輪を控えて背伸びしている矛盾が諸所に露わになっている。果たして北京五輪は挙行出来るか?既に、シナ国内でgenocide gameが始まっている。
チベットや東トルキスタンの侵略者、毛沢東は、植民地住人の憎悪の対象である。共産支那は、従って、人民に銃口を突きつけ続けないと成立しない。
数々の毛沢東の呪われた悪事と罪を隠すための工作が、日帝との戦争、である。彼らの成立が1949年であることを考えれば、このことが捏造であることは自明だ。
日帝との戦争、敵である日帝は、銃口の次に大切な共産政権維持の必需品に成っている。
しかし史実は、支那共産党が日帝を非難するその内容自体が、そのまま支那共産党に向けられるべきものであることを示している。
ネットに接続するような、人々にとっては、それらのウソを検出するのはたやすい。
そのような共産支那のシンボル毛沢東について、アネモネさんは、果たして、あと何年もつのかと、書く。
いかに隠そうとも支那共産党・毛沢東の悪事は、次々と露見し、彼らは、血塗られた侵略者として歴史に記録されるに違いない。
と報道されています。
(簡体字=顾海鸥/顾海欧)
最近、左派系の日刊ベリタにもリンクされてましたよ。さすがに正論のブログは左右とわず一目置かれているということですね。
http://www.nikkanberita.com/read2.cgi?id=200705101345564
さて、ラビア・カーディルがマサチューセッツ工科大学で講演を行いました。リンクしましたがうまくTBできないことが多いのでお知らせまで。
http://kok2.no-blog.jp/tengri/2007/05/070515_5442.html
ありがとうございました。
「毛沢東」は国家主席ではなく「皇帝」であった。
その恩恵により、中国人民は「世界の環境の毒」と成り果てた。
現在世界最高の外貨保有高を誇ろうとも、自国の環境の悪化で滅びるであろう。
その時に、中国人民を難民認定するなかれ、日本政府よ。
大陸及び半島からの入国を厳重にせよ、外務省。
「毛沢東」は国家主席ではなく「皇帝」であった。
その恩恵により、中国人民は「世界の環境の毒」と成り果てた。
現在世界最高の外貨保有高を誇ろうとも、自国の環境の悪化で滅びるであろう。
その時に、中国人民を難民認定するなかれ、日本政府よ。
大陸及び半島からの入国を厳重にせよ、外務省。
こんばんは。どうせらるならもっと派手に…とも。各国の元首に経緯を払うのは常識ですが、毛沢東は別ですね。
>宿屋飯盛さま
一時期の毛批判では青ざめたり、リスペクトしたり。ほんとに御都合主義です。また親中派の毛沢東は踏み絵でもあるでしょう。
>神谷晃良さま
毛は保存されているのでしたっけ…虐殺犯の遺体など見たくもありませんが、いつか遺体も復讐されるのでは、と期待します。
>無所属廃人さま
毛沢東の弱さは日本軍と戦っていないことか。実際には逃げ回っていた…社会党議員への言葉は一面の史実ですね。
>zzさま
酷い放送…NHKのチベット報道には目に余るものがあります。ホントに中共のプロパガンダの片棒担ぎですね。
>駱駝さま
独裁者を讃える国はもう世界にそれほど残っていないのですが、よりによって2国が日本の隣に…親中派の罪は思いです。
>耳の大きな猫さま
大虐殺五輪のメーンキャラには相応しい人物です。忌まわしい肖像画の問題も各国が取り上げて欲しい所ですね。
精神疾患の公表はいくら何でも早過ぎで嘘丸バレです。こんご1年、北京五輪に向けて矛盾は噴き出してきそうです。
>名無しの経営さま
毛沢東時代の呪われた所業を隠すのに、常に反日や侵略戦争のキーワードが使用されるのですが、言論人は気付かない振りです。
>古田さま
天安門事件の際は、我が国でもペンキ事件を支持する論調があったようですが、肖像画の異常性を指摘する知識人は少数派です。
>Gu Haiouさま
なるほど。不明だったのが、名前の当て字。どう考えても漢民族ですねえ。
>kokさま
ご無沙汰です。貴ブログも参考にしていたのにリンク貼り忘れ…失礼しました。特にジェリルさんの名前を統一させて頂きました。
>憂国士団さま
毛沢東を皇帝と捉えると見えない部分が見えてきそうですね。歴代シナ王朝のシステムの中に弱さと強さがありそうです。
当サイトは移転しましたので変更をよろしくお願いいたします。
移転先:
http://saveeastturk.org