盧武鉉トレインの暴走…大日本帝国が築いた鉄路
親北路線をひた走る盧武鉉トレイン。韓国はお祭り騒ぎだが、式典会場では抗議団体の監禁事件が発生した。半世紀ぶりに甦った南北を結ぶ鉄路。それは大日本帝国の偉大な遺産だ。
韓国のテレビ各局は特別番組を編成、中継で一斉に伝えた。
5月17日、特例措置として行なわれた南北列車の試運転は、半島東西の二路線で同時に行なわれた。午前11時半、西側の京義線はソウル近郊の駅から出発。一方の日本海線/東海線は、北朝鮮の金剛山駅を発車。
2つの列車は、正午過ぎにDMZ=軍事境界線を通過し、午後には折り返して、出発駅に戻った。
▽DMZで警備する南兵士(AP)
我が国の反日新聞や半島メディアは「南北協調の新たな一幕」と報じているが、実像は、北利権にまみれた盧武鉉=金大中による政治宣伝だ。陳腐な政治ショーである。
「朝鮮戦争以来、分断されていたレールを56年ぶりに列車が走った」
半世紀以上を経て甦った南北を結ぶ列車だが、その「56年ぶり」という表現の中にこそ、半島人が顧みなければならない歴史の1ページが存在している。その点は後述する。
南北列車は昨年5月にも運行が予定されていたが、海の境界線=NLL(北方限界線)問題などで紛糾し、北朝鮮側がドタキャンする事態になっていた。その際、盧武鉉は大恥をかかされた。
▽北朝鮮側の列車(AP)
今回は、そのリベンジで、どんな障害があってもカネを払いまくって運行を実現させる…という盧武鉉政権の“黒い意気込み”と執念が感じられる政治ショーだった。
その不気味な熱意は、金大中にとっても同じだ。2000年の南北会談後、南北鉄道は金大中が掲げた「太陽政策」のシンボルとなってきた。当時から、運転の実現には政治性が刻み込まれていたのだ。
韓国メディアがマンセー報道を垂れ流す一方で、17日、現地では異様な事件も起きていた。
【警察が反北団体メンバーを監禁】
5月11日の南北将官級会談で南北鉄道の試運転は基本合意した。その直後から、韓国内では一部が列車の運行に反対する動きが続発。14日には、駅や線路脇で反対のアピールが行なわれていた。
▽試運転への抗議活動14日(AP)
また別のエリアでは、統一旗を踏みつけるなどパフォーマンスも見られた。根強い反対の声が巻き起こっていたのだ。
▽棄てられた統一旗14日(ロイター)
その中で強行された17日の政治ショーだが、京義線の始発駅であるムンサン駅では、市民団体のメンバーを警察が拉致・監禁するという常軌を逸した暴挙が行なわれた。
韓国の拉致被害者家族団体である「拉北脱北人権連帯」のド・ヒユン代表は、その日、駅付近で記者会見を予定していた。しかし、韓国の治安機関は、会見を阻止する為、代表と一部メンバーを拘束。無理やりムンサン駅前の建物に監禁した。
▽市民団体の抗議活動(FNN)
その後、解放されたが、監禁時間は実に2時間に及んだという。団体メンバーが明かしたところによれば、発表を予定していた声明内容は、実に理に叶ったものだった。
「真の南北朝鮮の和解と協力は、韓国に帰還する列車に乗って、拉北者や国軍捕虜が一緒に帰って来ることから始まる」
警察の包囲網を突破した別のメンバーは、駅周辺に到達することが出来たが、警察は弾圧に乗り出し、参加者を次々に拘束、式典会場の一角では大混乱が生じていた。
▽政治弾圧を受ける抗議団体(ANN)
また脱北者の新連合「北朝鮮民主化委員会」も声明を発表している。痛烈な内容だ。
【金日成・金正日の肖像が南侵】
「歴史的な列車の開通が南北朝鮮の市民が共に行う列車の開通ではなく、金正日に媚びへつらう“政治ショー”になってしまった。今回の南北列車試験運行は、北朝鮮の金正日政権にもの乞いと一方的支援が染み付いたものになった」
韓国メディアは巧妙に隠しているが、東路線で北朝鮮から韓国内に入った列車には重大な問題があった。AP通信が配信した列車内の写真を見ると、社内には金日成・金正日の肖像が貼付けられていた。
▽北列車内の肖像画2点(AP)
かつての韓国では、国内で金日成の肖像を掲げることは御法度で、厳しく取り締まられていたが、17日は、その肖像を貼付けた列車が堂々と韓国内を走行した。
2人の北指導者を悪魔と見なす脱北者にとっては、許し難い暴挙だろう。巨大な肖像画は、北朝鮮の駅にも飾られている。南北列車のイベントは、一部で北のプロパガンダにも利用されていたのだ。
ただし、南側の熱の入れ方に比べ、北朝鮮サイドは冷めきっている。駅の周辺には子供などが動員されたが、列車を眺めただけ。北人民は列車の運行前、草刈りに狩り出されただけのようだ。命令による労働である。
▽直前に動員された北住民(ロイター)
本来なら、こうした民衆が乗ってこそ意味があるのだろうが、列車に乗り込んだのは、北高官たちだった。しかも極力、韓国内の風景を見ないよう指示されていたに違いない。
北朝鮮民主化委員会の声明は「真の南北列車には一般民衆が乗るべき」と訴えた上で、今回、韓国側の列車に乗り込んだ者たちを、非難している。
「北朝鮮の人権と同胞の痛みには全く関心がない親北朝鮮反米コードの人達だけが乗車券を手に入れた」
それは、どのような意味なのか?
【正体は盧武鉉のお友達列車】
DMZを越える列車には、2路線でそれぞれ南側100人、北側50人が乗り組んだ。京義線には李在禎(イ・ジェジョン)統一相が乗車し、自画自賛していた…
その李統一相の他、汚れたプラチナ・チケットを手に入れた人物には大きな偏りがあったようだ。
▽大名気取りの李在禎・右側(ロイター)
「ノモサ=盧武鉉を愛する会」の代表だった俳優・明桂南(ミョン・ゲナム)は、民間会社幹部の名義で乗車券をゲットした。他にも「親日反民族行為真相究明委員会」や「過去史真相究明委員会」といった反日親北の政治組織トップが搭乗するなど、判り易い人選だ。
その一方で、南北関連行事には歴代の統一相が招かれるケースが多いが、鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相はリストから弾かれた。 鄭東泳は「是非、参加したい」と訴えていたものの招待状は来なかった。
▽南北列車への抗議活動(ロイター)
これは鄭東泳が新党結成をめぐって盧武鉉と対立している為だと言われる。“歴史的”などと謳っている南北列車だが、実際には盧武鉉のお友達だけが乗り込んだだけのようだ。
また、2路線が到達する北朝鮮のエリアも、盧武鉉政権が開発を進める工業団地のある開城(ケソン)と、同じく観光利権でキックバックがある金剛山の麓だ。
正に盧武鉉トレインである。盧武鉉のノムヒョンによる盧武鉉のための列車…
実際に列車を使った政治ショーを買い上げたのが、盧武鉉政権だ。果たして、ただ1日の政治宣伝に、いくら注ぎ込んだのか?
【政治ショーに1kmあたり13億円】
韓国側は列車の運行にあたって8,000万ドル(96億円)相当を支払いことで北朝鮮側の合意を取り付けた。靴や石鹸の原材料を支援すると約束していたのだ。
盧武鉉政権は、その対価として北朝鮮の地下資源の開発権を得ると主張しているが、具体的な内容も不明で採算性も分かっていない。96億円で政治ショーを買い上げたと非難されても仕方がないのが実状だ。
▽北側の駅では金日成がお出迎え(AP)
だが、盧武鉉政権が支払ったカネは、それだけに留まらない。
韓国統一部の発表によれば、これまで京義線に投入された整備費用は、119億円。更にCIQ(税関・検疫など)の事務所建設に34億円を支出している。日本海線の整備では1143億円だ。
更に、北朝鮮側の工事費用も韓国が負担し、輸送費を含めて236億円に上っている。開通までの総費用は約700億円になる。これを2路線の総延長52キロで割ると、1キロあたり実に13億円…
盧武鉉は、数時間の政治ショーに700億円を注ぎ込んでしまったのだ。あり得ない税金の浪費である。
▽新築された北側の開城駅舎(AP)
また、運行の2日前には40万トンのコメ支援を確約した。その輸送費を除いても約200億円だ。しかも、このコメ支援は6ヵ国協議の2・13合意に基づく措置である。
北朝鮮が合意を破って1ヵ月以上が経つが、それでも韓国は独断で支援を強行した。この暴走支援は、協議の足並みを乱す行為として国際社会から問題視されることになるだろう。
徹頭徹尾、盧武鉉を筆頭にした親北勢力に利用された南北鉄道だが、そこでは重要な過去が、故意に掻き消されている。
【素晴しき大日本帝国の置き土産】
「56年ぶりの連結」
それが盧武鉉トレインの謳い文句だった。56年前とは1951年。即ち朝鮮戦争の勃発だが、それ以前に鉄道が存在していたことが重要だ。
もちろん我が大日本帝国が敷設したものである。
▽半島を走る「大陸号」車内(時刻表歴史館HPより)
京義線が開通したのは、明治39年(1906年)のことである。韓国の技術とは無関係だ。まだ中世の時代を生きていた朝鮮半島に、近代化を遂げた日本が先進的な鉄道建設のノウハウを注ぎ込んで築き上げたものである。
当時の朝鮮半島は道の整備が極端に遅れ、人馬が通るのもやっとだった。それは李氏朝鮮が、国内のヒト・モノの移動を防ぐ為の国策であった。同じ理由で橋の架設も制限していたのだ。
それを見て愕然としたのが、近代国家からやって来た日本人で、東アジアの物資流通を速やかにすべく、日本は膨大な費用を投じて朝鮮半島に鉄道を建設、近代の風を吹き入れた。
5月17日の日本海線で北朝鮮側の出発駅となった「金剛山青年駅」は、かつての外金剛山駅と同じ場所にあるようだ。昭和9年当時の駅舎は、実にモダンな建築物である。
▽日本が作った金剛山の駅舎
東側を走る日本海線は、やや着工が遅れたが、昭和2年に建設計画が帝国議会を通過、昭和7年秋に高成まで開通し、金剛山への観光客は年間3万人を超えたという。
反日ファシストは、どうしても半島の路線を軍事鉄道にしたいようだが、一般向けの時刻表も多数現存している。
▽昭和12年の朝鮮時刻表(時刻表歴史館HPより)
大日本帝国が朝鮮半島に築いた鉄路は、西洋列強が略奪資源の為にアフリカで作った「鉱物鉄道」とは全く違う。人が乗ることを前提としたサービス満点の列車だった。
【鉄道建設協力者の資産を略奪する矛盾】
現場作業の多くは半島人だったが、当時、職にあぶれた者が建設現場に集まり、失業対策にもなったという。無知な陰謀論者は、建設で多くの人的被害が出たなどと捏造史を語るが、実際の現場写真が残っている。
▽明治30年代の京釜線工事の模様(鹿島建設HP)
とても明治30年代の工事現場とは思えない整い方だ。現在の北朝鮮の建設現場より優れているだろう。これが100年前の我が国の実力だ。
盧武鉉が政治宣伝に使う南北2路線とは、自分が罵る大日本帝国の偉大なる置き土産に他ならない。都合の悪いことを隠すのが半島人指導者である。
韓国では5月上旬に、親日派資産の没収という気が狂った政策が現実のものとなった。親日派とされる9人の子孫が標的にされたが、その中には、半島の鉄道建設に尽力した人物も含まれていた。
「一進会」代表だった宋ビョンジュン氏だ。宋氏の子孫の財産は没収されることになったという。
大いなる矛盾だ。
▽DMZ東端を抜ける北の列車(ロイター)
親日派の資産を略奪する一方で、盧武鉉は大日本帝国の遺産を再活用して南北協調をアピールしている…もちろん当人も、今回列車が走ったレールの来歴を知っているだろう。
南北ともに“ニッテイの残滓”などと呼び捨て、日本の保護時代を全否定するが、実際に大日本帝国が朝鮮半島に築いたものは、鉄道や橋を始め、今でも多くが現役だ。
口先で捏造の歴史を語るのは簡単だ。
しかし、日本人が未開の朝鮮に何をくれてやったか…嘘偽りのない史実は現物として残っている。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発 となります
↓

****************
【side story】
東海線を「日本海線」と表記したが、嫌がらせ半分である。何しろ民潭が言うには、併記が日韓ユーコーだそうですから。
その前に「京義線」も京城~新義州線を意味するのだが、現地でも「キョンウィー線」らしい。京城は日本保護時代の名称で、そこに大日本帝国が残っている。
深く考えていないのか。
参考記事:
デイリーNK5月17日『ムンサン駅 '拉致被害者帰還要求' 記者会見を警察が制止』
朝鮮日報5月17日『南北縦断鉄道:開通総費用700億円超=韓国統一省』
デイリーNK5月14日『北, 南北鉄道試験運行でどんな利益を得るか?』
朝鮮日報5月15日『南北連結鉄道:試乗者名簿には誰の名が?』
産経新聞5月3日韓国・盧政権 「親日派」子孫の財産没収
参照:
時刻表歴史館HP『歴史に翻弄された植民地鉄道』
鹿島の軌跡
東海北部線について
韓国のテレビ各局は特別番組を編成、中継で一斉に伝えた。
5月17日、特例措置として行なわれた南北列車の試運転は、半島東西の二路線で同時に行なわれた。午前11時半、西側の京義線はソウル近郊の駅から出発。一方の日本海線/東海線は、北朝鮮の金剛山駅を発車。
2つの列車は、正午過ぎにDMZ=軍事境界線を通過し、午後には折り返して、出発駅に戻った。
▽DMZで警備する南兵士(AP)
我が国の反日新聞や半島メディアは「南北協調の新たな一幕」と報じているが、実像は、北利権にまみれた盧武鉉=金大中による政治宣伝だ。陳腐な政治ショーである。
「朝鮮戦争以来、分断されていたレールを56年ぶりに列車が走った」
半世紀以上を経て甦った南北を結ぶ列車だが、その「56年ぶり」という表現の中にこそ、半島人が顧みなければならない歴史の1ページが存在している。その点は後述する。
南北列車は昨年5月にも運行が予定されていたが、海の境界線=NLL(北方限界線)問題などで紛糾し、北朝鮮側がドタキャンする事態になっていた。その際、盧武鉉は大恥をかかされた。
▽北朝鮮側の列車(AP)
今回は、そのリベンジで、どんな障害があってもカネを払いまくって運行を実現させる…という盧武鉉政権の“黒い意気込み”と執念が感じられる政治ショーだった。
その不気味な熱意は、金大中にとっても同じだ。2000年の南北会談後、南北鉄道は金大中が掲げた「太陽政策」のシンボルとなってきた。当時から、運転の実現には政治性が刻み込まれていたのだ。
韓国メディアがマンセー報道を垂れ流す一方で、17日、現地では異様な事件も起きていた。
【警察が反北団体メンバーを監禁】
5月11日の南北将官級会談で南北鉄道の試運転は基本合意した。その直後から、韓国内では一部が列車の運行に反対する動きが続発。14日には、駅や線路脇で反対のアピールが行なわれていた。
▽試運転への抗議活動14日(AP)
また別のエリアでは、統一旗を踏みつけるなどパフォーマンスも見られた。根強い反対の声が巻き起こっていたのだ。
▽棄てられた統一旗14日(ロイター)
その中で強行された17日の政治ショーだが、京義線の始発駅であるムンサン駅では、市民団体のメンバーを警察が拉致・監禁するという常軌を逸した暴挙が行なわれた。
韓国の拉致被害者家族団体である「拉北脱北人権連帯」のド・ヒユン代表は、その日、駅付近で記者会見を予定していた。しかし、韓国の治安機関は、会見を阻止する為、代表と一部メンバーを拘束。無理やりムンサン駅前の建物に監禁した。
▽市民団体の抗議活動(FNN)
その後、解放されたが、監禁時間は実に2時間に及んだという。団体メンバーが明かしたところによれば、発表を予定していた声明内容は、実に理に叶ったものだった。
「真の南北朝鮮の和解と協力は、韓国に帰還する列車に乗って、拉北者や国軍捕虜が一緒に帰って来ることから始まる」
警察の包囲網を突破した別のメンバーは、駅周辺に到達することが出来たが、警察は弾圧に乗り出し、参加者を次々に拘束、式典会場の一角では大混乱が生じていた。
▽政治弾圧を受ける抗議団体(ANN)
また脱北者の新連合「北朝鮮民主化委員会」も声明を発表している。痛烈な内容だ。
【金日成・金正日の肖像が南侵】
「歴史的な列車の開通が南北朝鮮の市民が共に行う列車の開通ではなく、金正日に媚びへつらう“政治ショー”になってしまった。今回の南北列車試験運行は、北朝鮮の金正日政権にもの乞いと一方的支援が染み付いたものになった」
韓国メディアは巧妙に隠しているが、東路線で北朝鮮から韓国内に入った列車には重大な問題があった。AP通信が配信した列車内の写真を見ると、社内には金日成・金正日の肖像が貼付けられていた。
▽北列車内の肖像画2点(AP)
かつての韓国では、国内で金日成の肖像を掲げることは御法度で、厳しく取り締まられていたが、17日は、その肖像を貼付けた列車が堂々と韓国内を走行した。
2人の北指導者を悪魔と見なす脱北者にとっては、許し難い暴挙だろう。巨大な肖像画は、北朝鮮の駅にも飾られている。南北列車のイベントは、一部で北のプロパガンダにも利用されていたのだ。
ただし、南側の熱の入れ方に比べ、北朝鮮サイドは冷めきっている。駅の周辺には子供などが動員されたが、列車を眺めただけ。北人民は列車の運行前、草刈りに狩り出されただけのようだ。命令による労働である。
▽直前に動員された北住民(ロイター)
本来なら、こうした民衆が乗ってこそ意味があるのだろうが、列車に乗り込んだのは、北高官たちだった。しかも極力、韓国内の風景を見ないよう指示されていたに違いない。
北朝鮮民主化委員会の声明は「真の南北列車には一般民衆が乗るべき」と訴えた上で、今回、韓国側の列車に乗り込んだ者たちを、非難している。
「北朝鮮の人権と同胞の痛みには全く関心がない親北朝鮮反米コードの人達だけが乗車券を手に入れた」
それは、どのような意味なのか?
【正体は盧武鉉のお友達列車】
DMZを越える列車には、2路線でそれぞれ南側100人、北側50人が乗り組んだ。京義線には李在禎(イ・ジェジョン)統一相が乗車し、自画自賛していた…
その李統一相の他、汚れたプラチナ・チケットを手に入れた人物には大きな偏りがあったようだ。
▽大名気取りの李在禎・右側(ロイター)
「ノモサ=盧武鉉を愛する会」の代表だった俳優・明桂南(ミョン・ゲナム)は、民間会社幹部の名義で乗車券をゲットした。他にも「親日反民族行為真相究明委員会」や「過去史真相究明委員会」といった反日親北の政治組織トップが搭乗するなど、判り易い人選だ。
その一方で、南北関連行事には歴代の統一相が招かれるケースが多いが、鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相はリストから弾かれた。 鄭東泳は「是非、参加したい」と訴えていたものの招待状は来なかった。
▽南北列車への抗議活動(ロイター)
これは鄭東泳が新党結成をめぐって盧武鉉と対立している為だと言われる。“歴史的”などと謳っている南北列車だが、実際には盧武鉉のお友達だけが乗り込んだだけのようだ。
また、2路線が到達する北朝鮮のエリアも、盧武鉉政権が開発を進める工業団地のある開城(ケソン)と、同じく観光利権でキックバックがある金剛山の麓だ。
正に盧武鉉トレインである。盧武鉉のノムヒョンによる盧武鉉のための列車…
実際に列車を使った政治ショーを買い上げたのが、盧武鉉政権だ。果たして、ただ1日の政治宣伝に、いくら注ぎ込んだのか?
【政治ショーに1kmあたり13億円】
韓国側は列車の運行にあたって8,000万ドル(96億円)相当を支払いことで北朝鮮側の合意を取り付けた。靴や石鹸の原材料を支援すると約束していたのだ。
盧武鉉政権は、その対価として北朝鮮の地下資源の開発権を得ると主張しているが、具体的な内容も不明で採算性も分かっていない。96億円で政治ショーを買い上げたと非難されても仕方がないのが実状だ。
▽北側の駅では金日成がお出迎え(AP)
だが、盧武鉉政権が支払ったカネは、それだけに留まらない。
韓国統一部の発表によれば、これまで京義線に投入された整備費用は、119億円。更にCIQ(税関・検疫など)の事務所建設に34億円を支出している。日本海線の整備では1143億円だ。
更に、北朝鮮側の工事費用も韓国が負担し、輸送費を含めて236億円に上っている。開通までの総費用は約700億円になる。これを2路線の総延長52キロで割ると、1キロあたり実に13億円…
盧武鉉は、数時間の政治ショーに700億円を注ぎ込んでしまったのだ。あり得ない税金の浪費である。
▽新築された北側の開城駅舎(AP)
また、運行の2日前には40万トンのコメ支援を確約した。その輸送費を除いても約200億円だ。しかも、このコメ支援は6ヵ国協議の2・13合意に基づく措置である。
北朝鮮が合意を破って1ヵ月以上が経つが、それでも韓国は独断で支援を強行した。この暴走支援は、協議の足並みを乱す行為として国際社会から問題視されることになるだろう。
徹頭徹尾、盧武鉉を筆頭にした親北勢力に利用された南北鉄道だが、そこでは重要な過去が、故意に掻き消されている。
【素晴しき大日本帝国の置き土産】
「56年ぶりの連結」
それが盧武鉉トレインの謳い文句だった。56年前とは1951年。即ち朝鮮戦争の勃発だが、それ以前に鉄道が存在していたことが重要だ。
もちろん我が大日本帝国が敷設したものである。
▽半島を走る「大陸号」車内(時刻表歴史館HPより)
京義線が開通したのは、明治39年(1906年)のことである。韓国の技術とは無関係だ。まだ中世の時代を生きていた朝鮮半島に、近代化を遂げた日本が先進的な鉄道建設のノウハウを注ぎ込んで築き上げたものである。
当時の朝鮮半島は道の整備が極端に遅れ、人馬が通るのもやっとだった。それは李氏朝鮮が、国内のヒト・モノの移動を防ぐ為の国策であった。同じ理由で橋の架設も制限していたのだ。
それを見て愕然としたのが、近代国家からやって来た日本人で、東アジアの物資流通を速やかにすべく、日本は膨大な費用を投じて朝鮮半島に鉄道を建設、近代の風を吹き入れた。
5月17日の日本海線で北朝鮮側の出発駅となった「金剛山青年駅」は、かつての外金剛山駅と同じ場所にあるようだ。昭和9年当時の駅舎は、実にモダンな建築物である。
▽日本が作った金剛山の駅舎
東側を走る日本海線は、やや着工が遅れたが、昭和2年に建設計画が帝国議会を通過、昭和7年秋に高成まで開通し、金剛山への観光客は年間3万人を超えたという。
反日ファシストは、どうしても半島の路線を軍事鉄道にしたいようだが、一般向けの時刻表も多数現存している。
▽昭和12年の朝鮮時刻表(時刻表歴史館HPより)
大日本帝国が朝鮮半島に築いた鉄路は、西洋列強が略奪資源の為にアフリカで作った「鉱物鉄道」とは全く違う。人が乗ることを前提としたサービス満点の列車だった。
【鉄道建設協力者の資産を略奪する矛盾】
現場作業の多くは半島人だったが、当時、職にあぶれた者が建設現場に集まり、失業対策にもなったという。無知な陰謀論者は、建設で多くの人的被害が出たなどと捏造史を語るが、実際の現場写真が残っている。
▽明治30年代の京釜線工事の模様(鹿島建設HP)
とても明治30年代の工事現場とは思えない整い方だ。現在の北朝鮮の建設現場より優れているだろう。これが100年前の我が国の実力だ。
盧武鉉が政治宣伝に使う南北2路線とは、自分が罵る大日本帝国の偉大なる置き土産に他ならない。都合の悪いことを隠すのが半島人指導者である。
韓国では5月上旬に、親日派資産の没収という気が狂った政策が現実のものとなった。親日派とされる9人の子孫が標的にされたが、その中には、半島の鉄道建設に尽力した人物も含まれていた。
「一進会」代表だった宋ビョンジュン氏だ。宋氏の子孫の財産は没収されることになったという。
大いなる矛盾だ。
▽DMZ東端を抜ける北の列車(ロイター)
親日派の資産を略奪する一方で、盧武鉉は大日本帝国の遺産を再活用して南北協調をアピールしている…もちろん当人も、今回列車が走ったレールの来歴を知っているだろう。
南北ともに“ニッテイの残滓”などと呼び捨て、日本の保護時代を全否定するが、実際に大日本帝国が朝鮮半島に築いたものは、鉄道や橋を始め、今でも多くが現役だ。
口先で捏造の歴史を語るのは簡単だ。
しかし、日本人が未開の朝鮮に何をくれてやったか…嘘偽りのない史実は現物として残っている。
〆
最後まで読んで頂き有り難うございます♪
クリック1つが敵に浴びせる銃弾1発 となります
↓

****************
【side story】
東海線を「日本海線」と表記したが、嫌がらせ半分である。何しろ民潭が言うには、併記が日韓ユーコーだそうですから。
その前に「京義線」も京城~新義州線を意味するのだが、現地でも「キョンウィー線」らしい。京城は日本保護時代の名称で、そこに大日本帝国が残っている。
深く考えていないのか。
参考記事:
デイリーNK5月17日『ムンサン駅 '拉致被害者帰還要求' 記者会見を警察が制止』
朝鮮日報5月17日『南北縦断鉄道:開通総費用700億円超=韓国統一省』
デイリーNK5月14日『北, 南北鉄道試験運行でどんな利益を得るか?』
朝鮮日報5月15日『南北連結鉄道:試乗者名簿には誰の名が?』
産経新聞5月3日韓国・盧政権 「親日派」子孫の財産没収
参照:
時刻表歴史館HP『歴史に翻弄された植民地鉄道』
鹿島の軌跡
東海北部線について
この記事へのコメント
最後の一句「深く考えていないのか」に思わず吹き出しました。今後もご活躍ください。
>日本は朝鮮と~~(中略)~~爆破、破壊して逃走したのです。
朝鮮学校ではそのように習ったの?もう一度、「日本」の関連書物でも読んで事実を勉強しなおそうね。釣りだと分かっていても胸糞悪いのよね!あ・ん・た・って。
なるほど~!!南北鉄道はもともとわが国が「造ってやった」のですね。勉強になりました。
それにしてそれほどの大規模インフラを整備するには莫大な予算が必要だったはず…どうやって捻出したのでしょうか?
いい話です。
日本の反日宣伝機関のマスコミには、見ざる・言わざる・聴こえざる状態です。
ジェラード方式だと「命」が持ちません。
敗戦のその時逃げ遅れた、日本人女性を朝鮮人が野獣の如くレイプしまくったのも教えてもらったかな?レイプしながら腹を裂くって朝鮮人はベトナムでもやってたらしいな。
ジェラ、教わったか~。
>日本は朝鮮半島に道や鉄道をつくってやったのに朝鮮人の態度は・・と苦々しく言っていたことが今になってよくわかるようになりました。
それがキチンと日本で一般的に伝わるようになれば、何故戦後“朝鮮人は信用できない”と口にしていた日本人が多かったのか良くわかりますよね。
“終戦直後、朝鮮人にレイプされた日本人女性”をドンドン集めてみたいもんですね。
謝罪で国ごと潰れたりして(今日本を始め世界各国で朝鮮人が行っている犯罪も当然含む)。
大統領も政権を失えば国賊扱い。
放って置くだけで勝手に自滅するだろう。
世界中の嫌われ者、ならず者国家。
シナ、朝鮮、露助とは関わらんで宜しい!
いつもの事ながら、無策無能、捏造と妄想だらけの国だ。日本は朝鮮人とは関わるな!
いくらノムタンが大はしゃぎして金正日に深情けをかけようとも、行く突く先は見え見えなのに。やはりノムタンは、どこからどう見ても鶏肋だ。
いつもながら、適確な史料をもとにした記事をありがとうございます。貴ブログを拝見することが何よりの歴史講義になります。
全部今、使われている路線です、地方開発が出来た要因、日本を除いてアジア唯一の鉄道大国、総督府の破壊と共にソウル駅もやるべきだったと思います、東京駅を作った人の作品ですから(総督府資料から)。
併合当時、朝鮮支配階級から、女文字・子供文字と軽蔑され、一般鮮人には全く普及していなかった。普及させたのは、朝鮮総督府である。
李朝の王達は、朝鮮文字を嫌う余り、第10代燕山君は「朝鮮文字教授学習禁止令」を出し、第11代中宗は「朝鮮文字庁」を閉鎖したほどだ。
それに鮮人が自慢している、この鉄道網は、日本の資金で整備されたものだ。完成までに併合以来、当時の金額で年に一千数百万円から二千万円もの一般経費補充金が、朝鮮総督府特別会計に補填された。
この資金は鮮人から搾取したものではない。日本国民の血税や、金融市場で調達した公債だ。爆破などするはずがない。
鉄道網や都市整備。それに必要な電力の確保。炭鉱・砂防・治水・電力・電信電話施設等の通信網の開発整備を行ったのも併合期間である。
このようなインフラの整備によって始めて朝鮮半島の近代化が加速したのだ。
李朝末期の半島は、山は禿げ、農地は荒廃、半島は慢性的な食糧不足の、飢餓状態であったことも付け加えておく。
運行管理室を金正日に乗っ取られたような韓国という名の列車は運転手が盧武鉉から他の誰かに替わっても亡国への道を走り続けることでしょう。
京義線は日本だけの呼称かと勘違いしていましたが、現地でも同様。他にも京城の名残はあるようです。
>おばちゃん様
一部爆破したの朝鮮戦争での南北双方ですね。インフラを整備しても半島人は壊すだけ…クリエイティビティのなさが分かります。
>現役保険営業マンさま
こんにちは。一部資料では総督府ではなく日本で予算を編成したよう。インフラ整備の重要性は江戸から続く日本の伝統ですね。
>とおる様
悪と断罪しても利用できるものは頂戴する盧武鉉の矛盾がよく分かるケースです。まるで盗賊そのものです。
>最近の読者さま
日本から大陸を横断する鉄道…それって大日本帝国が半ば建設したものですね。計画を頓挫させたのが半島国家。邪魔です。
>40代さま
その思いは実体験者ならではですね。我が国が整備したインフラは鉄道以外にも膨大。近代の扉を開いてあげたのですが…
>朝の腹裂さま
保護時代の朝鮮半島の歴史は意図的に抹殺されている感じですね。世界史的にも異例の援助で、とても植民地とは呼べません。
>在日特権廃止さま
北も南もやっぱり同質の部分が多いようです。
有り難うございます。韓国に常識的な政権が誕生したら盧武鉉・金大中は逮捕濃厚のような気配。利権構造が確実にありそうです。
>憂国士団さま
素直に「有り難う」が言えない国家も民族もダメです。10年前の通過危機でも援助したばかりですが立て板に水でした。
>K8さま
たった50キロで大騒ぎ。しかも注ぎ込んだカネが効果を生み出す保証もありません。巨大なムダほど見逃される好例です。
>ごんべえ様
いえいえ。鹿島の写真は見て驚きでした。明治37年でこれ程、先進的な工事をしていたとは…捏造史を覆す物証ですね。
>古田さま
総延長6632キロ!凄い整備の規模ですね。しかも現地の失業対策、産業育成にもなったよう。西洋を唸らせた日本も実力です。
>名無しの経営者さま
やはりジャパンマネーですか。その辺り、もっと日本人は知るべきですね。「近代化」がやはり保護時代のキーワードでしょう。
>真・愛国無罪さま
「亡国行きの鉄道」…実に、そんな感じです。運転手がダメだと国家は簡単に崖っぷちへの道をひた走るのが分かりますね。
毎日新聞社発行の「日本の戦史・第二巻」の張鼓峰事件の欄の中に、戦場の近くにあった朝鮮の駅の写真が掲載されていました。その中に、駅名表示板にばっちりハングルがありましたよ。はなっから朝鮮人も乗せる前提があったればこそのハングルですよね。
ホンットこいつらの行動は理解できないですね。
朝鮮戦争で死んだ国連軍の兵士に土下座しろと言いたい。
そりゃあ在韓米軍も切れるわ。
日本の不運は隣にキ○ガイ民族がいると事だ。
http://photo.jijisama.org/
以前も書いたと想いますが、朝鮮併合時毎年「補充金」と呼ばれる、日本政府からの「持ち出し」で朝鮮の財政は賄われていました。毎年、約2000万円。現金で補充できない分は、日本政府が発行した公債に拠って、日本国民からの借入金と言う形で補われました。3000を超える学校、道路橋等のインフラ。当時の朝鮮の、財政の半分から三分の二が日本国民の血税や利益から投入されました。その象徴が、京義線なのですね。未だ生きていたとは知らなかったです。日本人の技術恐るべし!です。戦前に於ける朝鮮の「対日搾取」、公的資金分の内、未償還分投入分の三分の二、約14億4000万円です。現在の貨幣価値に換算すると約63兆円だそうです。それが、日本敗戦と共に、朝鮮半島に消えました。取りあえず公的資金分だけです。これだけ、朝鮮人に過去の事を蒸し返されうのなら、しかも殆どが捏造話で。日本人は、サクッと日韓基本条約廃棄して、朝鮮投下資本分約63兆円を返還請求したらどうですか?
さにあらず。日本人の技術誇るべし!
ノムタンの辞書に「考える」という言葉は載って無い様で。
神谷晃良氏はじめ皆様のご意見、読めば読むほど中韓朝に対する怒りが募ってきます。しかし、私の日ごろの怒りと同じ怒りをもち続けておられる皆様の存在はまことに心強くまた嬉しい限りです。アネモネ様はじめ皆々様今後ともよろしくお願いいたします。