小沢一郎被告が堕ちた奈落…国税当局は裏金脈を暴け
突然舞い込んだ小沢強制起訴の朗報。発表のタイミングには党内から仙谷主導説も沸き起こるが、小沢敗北のゴングは既に鳴り響いた。小沢被告の議員バッジを剥ぎ取り、ゼネコン金脈を暴くチャンスだ。
刑事被告人となることが確定してから一夜明けた10月5日、都内・世田谷区の小沢邸前には大勢の報道陣が詰めかけていた。その中、自宅を出た小沢一郎被告は、無表情のまま車に乗り込み、走り去った。
結局、この日も小沢一郎被告が公の場所に姿を見せることはなかった。カメラの前で答える度胸も度量もなく、徹底して逃げまくる姿は、哀れなものだ。
▼自宅を出る小沢一郎被告10月5日(産経新聞)
2回目の起訴相当議決で強制起訴が決まった4日も、小沢一郎被告は、事務所に籠ったままだった。議決公表を受けて小沢の事務所前に集まった報道陣は100人に上ったという。
平野前官房長官や側近議員が相次いで駆け付けたが、小沢被告は報道陣との接触を避け、午後7時前、黒塗りの車で駐車場から登場。予定されていた代表選の慰労会もキャンセルし、そのまま自宅に戻った。
▼赤坂の事務所を出る小沢被告10月4日(産経新聞)
「本日の検察審査会の議決は誠に残念だ」
結局、小沢被告は事務所を通じ、短いコメントを発表するのが精一杯だった。4月27日に第5検審が1回目の議決を出した際、小沢幹事長(当時)は、党本部で記者会見を開いている。
▼1回目の議決を受けた記者会見4月27日(産経新聞)
短時間で質問も限られた粗雑な会見だったが、それに比べ、今回の“連日の逃走”は余りにも惨めで、剛腕といった異名が遠い過去のものであることを印象付けた。
「私は逃げません」
9月2日、民主党代表選の討論会で、強制起訴された場合の対応について質問を受けた小沢一郎は、そう断言していた。僅か1ヵ月前の発言だが、当人はすっかり忘れているのか、実際は逃げまくりだ。
▼「逃げない」と明言した討論会9月2日(産経新聞)
強制起訴の決定を受け、小沢の腰巾着系議員からは強気の発言も出ているが、当の小沢が徹底して逃げているのでは説得力に欠ける。ボス犬がシッポを巻いて遁走する中、負け犬軍団の遠吠えにもならない。
【素晴しき検察審査会のピュアな視点】
「検察審査会のあり方も大きく見直さなければならない」
岩手県の達増知事は記者団の質問に答え、早速クレームを付けた。達増知事は新進党議員時代から小沢の盲目的な信者だが、この日は、唇が真っ青、表情もうつろで動揺が激しかったという。
▼取材に応じる達増知事10月4日(読売新聞)
この腰巾着知事に限らず、民主党の小沢系議員からは議決への不満が噴出。5日に開かれた民主党内のグループ会合では検審制度そのものを見直す声が改めて上がった。
「2ストライクアウト=強制起訴」のシステムを取り入れた検察審査会法の改正案は、平成16年5月、民主党も賛成し、可決・成立している。自らに不利な状況が生じてから見直しを叫んでも遅い。
▼検審制度を罵倒する民主党の会合10月5日(NNN)
陸山会事件の小沢関与を「起訴相当」とした2回目の議決は、内容も充分に納得できるものだった。素晴しい、と絶賛してやまない。興味深かったのは「供述の迫真性」に対する見方だ。
小沢一郎に報告・相談した際の石川知裕被告の供述について、捜査当局は、具体的ではなく迫真性もないとして消極的に評価した。しかし、検審メンバーは、それに真っ向から異議を唱えている。
「細かな事項や情景が浮かぶようないわゆる具体的、迫真的な供述がなされている方が、むしろ、作為性を感じ、違和感を覚える」
▼議決書が貼られる東京地裁前10月4日(時事通信)
汚点を残した村木裁判で問題になったように、これまで検察当局は、具体的で迫真性のある供述調書を作ることに懸命だった。ところが検審メンバーは、全く逆の見方を示したのだ。
検察捜査への皮肉とも受け取れるが、そこに検察審査会制度の存在意義がある。
【小沢側近ベテラン議員を仙谷が恫喝】
「これは権力闘争だぞ」
小沢一郎被告は10月4日、事務所に駆け付けた側近議員の前で、そう語り、涙を浮かべたという。見て来たかのような描写だが、これは読売・FNNなど複数が報道。「ベソかき一郎」の醜態は事実だろう。
▼後部座席に身を潜める小沢被告10月4日(時事通信)
この“泣いた小沢”とは逆に、駆け付けた平野博文は「ニコやかにしていた」と証言しているが、この展開での笑顔も異様だ。さらに小沢被告は、こう発言したとも伝えられる。
「なんで今日なんだ?」
小沢被告の疑問は頷ける。第5検審の2回目の議決は、メンバーの約半数が任期を終える10月末が有力視されていた。10月24日の衆院・北海道5区補選の後というタイミングでもある。
▼補選に出馬する町村信孝元官房長官9月29日(NNN)
「これは仙谷の差し金だ。いつも菅がいない時に重要なことが起きる。尖閣問題から国民の目を逸そうとしている」
小沢被告側近のベテラン議員は、怒りに声を震わせて猛反発した。これに小沢の「権力闘争」発言を重ねると、発表のタイミングを仙谷由人が左右したという舞台裏の事情も嗅ぎ取れる。
▼小沢事務所前に集まった報道陣10月4日(産経新聞)
ただし、匿名議員の反発で終わってしまうのが今の小沢被告軍団の弱さだ。完全に仙谷の軍門に下った「チーム負け犬」。党内情報を使って仙谷の関与を裏付けることも出来ない。
「産経新聞の大見出しは、日本の法制度そのものに対する挑戦だ。怒りをもって抗議したい」
10月5日午前の定例会見で仙谷由人は、異例の不満を表明した。仙谷の怒りは「差し金」発言を報じた産経新聞に向けられているが、実際は批判したベテラン議員に対する恫喝だ。
▼会見で興奮する仙谷由人10月5日(FNN)
仙谷の怒りに触れた小沢の側近議員は震え上がっただろう。この恫喝以降、小沢被告軍団の側から仙谷サイドを糾弾する声は消え去った。それでも発表のタイミングが不可解だったことに変わりはない。
【総理大臣か刑事被告人か…運命の日】
「正直に言って、びっくりしている」
柳田法相は5日閣議後の会見で、そう語ったが、ビックリしたのはこっちだ。検察審査会は独立性・中立性が高いが、法務行政のトップさえ、議決の内容に触れることが出来ないのか…
「なぜ今日(10月4日)なのかなあ」
▼記者団に答える柳田法相10月3日(NNN)
小沢被告と同じリアクションだ。法相が驚いたのは議決書の内容ではなく、議決から半月以上が経過した発表タイミングの「時期的な不自然さ」だという。
第5検審の議決書公表は10月4日だったが、議決が行われたのは9月14日。1回目の議決書公表が議決当日であったことから、異例の長さである。これまでのケースでは平均で数日だった。
▼地裁前に貼り出された議決書10月4日(時事通信)
「相当の回数、審議した。審査員の意見を盛り込むのに時間がかかった」
審査補助員を務めた弁護士は、そう説明する。第5検審の議決に菅政権が関与することはあり得ないが、議決内容を把握した仙谷が発表タイミングを操ったと疑う小沢派議員が現れても不思議ではない。
▼元気だった頃の小沢腰巾着9月12日(産経新聞)
菅政権は急遽、国会開会を前倒ししたが、これは「政治とカネ」の問題で紛糾し、補正予算の審議停滞を見通した措置だったという。前倒しを決定したのは仙谷で、小沢の強制起訴を織り込んだ動きにも見える。
小沢被告の腰巾着チームに以前の勢いがあれば、仙谷の暗躍が明るみに出そうだが、今や余力もない。それよりも面白いのは、議決が出たのが9月14日、つまり民主党代表選の当日だったことだ。
▼代表選敗北直後の小沢一郎9月14日(産経新聞)
総理大臣か、刑事被告人か…代表に選ばれれば憲法を盾に、お白州に引っ張り出されることはなかった。小沢一郎にとって運命の分かれ道となったメモリアルな1日である。
【陸山会事件の本丸に突入せよ】
東京地裁は10月5日、強制起訴に向けた準備作業をスタートさせた。小沢一郎が晴れて被告になる日は、まだ先で、起訴後も小沢側が公判前整理手続きで駄々をこねることが予想される。
初公判まで相当な時間がかかりそうな気配だが、もはや刑事被告人という新しい肩書きからは逃れられない。しかも、一審で終わることはなく、最高裁まで争えば、今後数年間は被告人であり続ける。
▼2度と国会で見れない悪代官コンビ2月(産経新聞)
年齢的にも復活は難しく、小沢一郎の政治生命は終わった。刑事被告人がシンパ議員を引き連れて新政党を結成する可能性も消えた。盟友・鈴木宗男のようにキワモノ議員として生き残る道は選ばない。
「小沢氏は国会で説明責任を果たすべきだ」
社民党を除く野党6党は5日、国会での証人喚問を求めることで一致した。小沢被告の公判とは別に、国会の場で追及するのは当然だ。ただし、今国会が「尖閣国会」であることを忘れてはならない。
▼喚問で一致した野党国対委員長会談10月5日(FNN)
そして、今回の強制起訴に繋がった政治資金規正法違反だけに絞ってもいけない。陸山会事件の本丸は、ゼネコンマネーをロンダリングした胆沢ダム疑獄である。追及するのは小沢金脈の実態だ。
1月13日、強制捜査に乗り出した東京地検特捜部は、鹿島本社や東北支社などにも一斉に踏み込み、資料を押収した。土地購入の原資4億円がゼネコンから流れていたと睨んでいたのだ。
▼鹿島本社の家宅捜索1月13日(時事通信)
押収した資料を国税当局が入念に読み込んでいるとの情報もあった。しかし、与党幹事長の政治力を恐れた検察庁の上層部が僅か3週間で小沢の不起訴を決定。捜査は途中で立ち消えた…
大型疑獄事件の全容解明に向け、まず必要なのは小沢被告を議員辞職に追い込むことだ。小沢被告が師と仰いだ金丸信が国税に踏み込まれたのは、議員辞職してから間もなくのことだった。
▼代表選出馬で結束する小沢軍団9月1日(産経新聞)
国会議員である限り、捜査機関は二の足を踏む。野党側は小沢の襟元から議員バッジを奪い取れ。それを受けて国税は本丸に突入せよ。
〆
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参考記事:
■産経新聞10月4日【小沢氏「強制起訴」】第5検察審査会の議決要旨(上)「十分な再捜査が行われたとは言い難い」
■産経新聞10月4日【小沢氏「強制起訴」】第5検察審査会の議決要旨(下)「検察官の判断は首肯し難い」
■読売新聞10月6日『小沢氏議決、予定外の代表選当日に…経緯判明』
■時事通信10月4日『代表選当日議決「影響ない」=検察審の審査補助員』
■産経新聞10月5日【小沢氏「強制起訴」】「仙谷の差し金だ」と小沢側近 生き残りかけ党内闘争再び
■産経新聞10月5日【小沢氏「強制起訴」】仙谷氏が産経新聞の「差し金」報道に「憤慨」「怒り」と抗議
■読売新聞10月5日『小沢氏、「これは権力闘争だぞ」と涙』
■産経新聞10月6日【小沢氏「強制起訴」】小沢氏の涙の意味…そして右往左往する議員たち
■読売新聞10月5日『小沢氏起訴議決、岩手知事の表情うつろ』
■イザ10月5日『柳田法相「正直びっくり」「起訴は残念だ」発言 野党の追及必至 小沢氏強制起訴』
刑事被告人となることが確定してから一夜明けた10月5日、都内・世田谷区の小沢邸前には大勢の報道陣が詰めかけていた。その中、自宅を出た小沢一郎被告は、無表情のまま車に乗り込み、走り去った。
結局、この日も小沢一郎被告が公の場所に姿を見せることはなかった。カメラの前で答える度胸も度量もなく、徹底して逃げまくる姿は、哀れなものだ。
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2回目の起訴相当議決で強制起訴が決まった4日も、小沢一郎被告は、事務所に籠ったままだった。議決公表を受けて小沢の事務所前に集まった報道陣は100人に上ったという。
平野前官房長官や側近議員が相次いで駆け付けたが、小沢被告は報道陣との接触を避け、午後7時前、黒塗りの車で駐車場から登場。予定されていた代表選の慰労会もキャンセルし、そのまま自宅に戻った。
▼赤坂の事務所を出る小沢被告10月4日(産経新聞)
「本日の検察審査会の議決は誠に残念だ」
結局、小沢被告は事務所を通じ、短いコメントを発表するのが精一杯だった。4月27日に第5検審が1回目の議決を出した際、小沢幹事長(当時)は、党本部で記者会見を開いている。
▼1回目の議決を受けた記者会見4月27日(産経新聞)
短時間で質問も限られた粗雑な会見だったが、それに比べ、今回の“連日の逃走”は余りにも惨めで、剛腕といった異名が遠い過去のものであることを印象付けた。
「私は逃げません」
9月2日、民主党代表選の討論会で、強制起訴された場合の対応について質問を受けた小沢一郎は、そう断言していた。僅か1ヵ月前の発言だが、当人はすっかり忘れているのか、実際は逃げまくりだ。
▼「逃げない」と明言した討論会9月2日(産経新聞)
強制起訴の決定を受け、小沢の腰巾着系議員からは強気の発言も出ているが、当の小沢が徹底して逃げているのでは説得力に欠ける。ボス犬がシッポを巻いて遁走する中、負け犬軍団の遠吠えにもならない。
【素晴しき検察審査会のピュアな視点】
「検察審査会のあり方も大きく見直さなければならない」
岩手県の達増知事は記者団の質問に答え、早速クレームを付けた。達増知事は新進党議員時代から小沢の盲目的な信者だが、この日は、唇が真っ青、表情もうつろで動揺が激しかったという。
▼取材に応じる達増知事10月4日(読売新聞)
この腰巾着知事に限らず、民主党の小沢系議員からは議決への不満が噴出。5日に開かれた民主党内のグループ会合では検審制度そのものを見直す声が改めて上がった。
「2ストライクアウト=強制起訴」のシステムを取り入れた検察審査会法の改正案は、平成16年5月、民主党も賛成し、可決・成立している。自らに不利な状況が生じてから見直しを叫んでも遅い。
▼検審制度を罵倒する民主党の会合10月5日(NNN)
陸山会事件の小沢関与を「起訴相当」とした2回目の議決は、内容も充分に納得できるものだった。素晴しい、と絶賛してやまない。興味深かったのは「供述の迫真性」に対する見方だ。
小沢一郎に報告・相談した際の石川知裕被告の供述について、捜査当局は、具体的ではなく迫真性もないとして消極的に評価した。しかし、検審メンバーは、それに真っ向から異議を唱えている。
「細かな事項や情景が浮かぶようないわゆる具体的、迫真的な供述がなされている方が、むしろ、作為性を感じ、違和感を覚える」
▼議決書が貼られる東京地裁前10月4日(時事通信)
汚点を残した村木裁判で問題になったように、これまで検察当局は、具体的で迫真性のある供述調書を作ることに懸命だった。ところが検審メンバーは、全く逆の見方を示したのだ。
検察捜査への皮肉とも受け取れるが、そこに検察審査会制度の存在意義がある。
【小沢側近ベテラン議員を仙谷が恫喝】
「これは権力闘争だぞ」
小沢一郎被告は10月4日、事務所に駆け付けた側近議員の前で、そう語り、涙を浮かべたという。見て来たかのような描写だが、これは読売・FNNなど複数が報道。「ベソかき一郎」の醜態は事実だろう。
▼後部座席に身を潜める小沢被告10月4日(時事通信)
この“泣いた小沢”とは逆に、駆け付けた平野博文は「ニコやかにしていた」と証言しているが、この展開での笑顔も異様だ。さらに小沢被告は、こう発言したとも伝えられる。
「なんで今日なんだ?」
小沢被告の疑問は頷ける。第5検審の2回目の議決は、メンバーの約半数が任期を終える10月末が有力視されていた。10月24日の衆院・北海道5区補選の後というタイミングでもある。
▼補選に出馬する町村信孝元官房長官9月29日(NNN)
「これは仙谷の差し金だ。いつも菅がいない時に重要なことが起きる。尖閣問題から国民の目を逸そうとしている」
小沢被告側近のベテラン議員は、怒りに声を震わせて猛反発した。これに小沢の「権力闘争」発言を重ねると、発表のタイミングを仙谷由人が左右したという舞台裏の事情も嗅ぎ取れる。
▼小沢事務所前に集まった報道陣10月4日(産経新聞)
ただし、匿名議員の反発で終わってしまうのが今の小沢被告軍団の弱さだ。完全に仙谷の軍門に下った「チーム負け犬」。党内情報を使って仙谷の関与を裏付けることも出来ない。
「産経新聞の大見出しは、日本の法制度そのものに対する挑戦だ。怒りをもって抗議したい」
10月5日午前の定例会見で仙谷由人は、異例の不満を表明した。仙谷の怒りは「差し金」発言を報じた産経新聞に向けられているが、実際は批判したベテラン議員に対する恫喝だ。
▼会見で興奮する仙谷由人10月5日(FNN)
仙谷の怒りに触れた小沢の側近議員は震え上がっただろう。この恫喝以降、小沢被告軍団の側から仙谷サイドを糾弾する声は消え去った。それでも発表のタイミングが不可解だったことに変わりはない。
【総理大臣か刑事被告人か…運命の日】
「正直に言って、びっくりしている」
柳田法相は5日閣議後の会見で、そう語ったが、ビックリしたのはこっちだ。検察審査会は独立性・中立性が高いが、法務行政のトップさえ、議決の内容に触れることが出来ないのか…
「なぜ今日(10月4日)なのかなあ」
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小沢被告と同じリアクションだ。法相が驚いたのは議決書の内容ではなく、議決から半月以上が経過した発表タイミングの「時期的な不自然さ」だという。
第5検審の議決書公表は10月4日だったが、議決が行われたのは9月14日。1回目の議決書公表が議決当日であったことから、異例の長さである。これまでのケースでは平均で数日だった。
▼地裁前に貼り出された議決書10月4日(時事通信)
「相当の回数、審議した。審査員の意見を盛り込むのに時間がかかった」
審査補助員を務めた弁護士は、そう説明する。第5検審の議決に菅政権が関与することはあり得ないが、議決内容を把握した仙谷が発表タイミングを操ったと疑う小沢派議員が現れても不思議ではない。
▼元気だった頃の小沢腰巾着9月12日(産経新聞)
菅政権は急遽、国会開会を前倒ししたが、これは「政治とカネ」の問題で紛糾し、補正予算の審議停滞を見通した措置だったという。前倒しを決定したのは仙谷で、小沢の強制起訴を織り込んだ動きにも見える。
小沢被告の腰巾着チームに以前の勢いがあれば、仙谷の暗躍が明るみに出そうだが、今や余力もない。それよりも面白いのは、議決が出たのが9月14日、つまり民主党代表選の当日だったことだ。
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総理大臣か、刑事被告人か…代表に選ばれれば憲法を盾に、お白州に引っ張り出されることはなかった。小沢一郎にとって運命の分かれ道となったメモリアルな1日である。
【陸山会事件の本丸に突入せよ】
東京地裁は10月5日、強制起訴に向けた準備作業をスタートさせた。小沢一郎が晴れて被告になる日は、まだ先で、起訴後も小沢側が公判前整理手続きで駄々をこねることが予想される。
初公判まで相当な時間がかかりそうな気配だが、もはや刑事被告人という新しい肩書きからは逃れられない。しかも、一審で終わることはなく、最高裁まで争えば、今後数年間は被告人であり続ける。
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年齢的にも復活は難しく、小沢一郎の政治生命は終わった。刑事被告人がシンパ議員を引き連れて新政党を結成する可能性も消えた。盟友・鈴木宗男のようにキワモノ議員として生き残る道は選ばない。
「小沢氏は国会で説明責任を果たすべきだ」
社民党を除く野党6党は5日、国会での証人喚問を求めることで一致した。小沢被告の公判とは別に、国会の場で追及するのは当然だ。ただし、今国会が「尖閣国会」であることを忘れてはならない。
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■産経新聞10月6日【小沢氏「強制起訴」】小沢氏の涙の意味…そして右往左往する議員たち
■読売新聞10月5日『小沢氏起訴議決、岩手知事の表情うつろ』
■イザ10月5日『柳田法相「正直びっくり」「起訴は残念だ」発言 野党の追及必至 小沢氏強制起訴』
この記事へのコメント
小沢氏について鳥越氏発言
①「市民々と言っても日本の全市民ではなく、11人と言うほんの一部の市民でしょう。」
③「胡散臭いのはみんなオザーサン裁判にリンチ状態になって恐ろしいな」
「国民世論と言うリンチだ」とおっしゃっていました・・・
ちなみにミタゾノ氏顔色が悪かったです。
世界一国策として幼少の頃から反日教育徹底している特亜との共生ありえないと思います。
また平野氏「小沢氏は74歳になっても国のトップを目指す」とおっしゃっていました。
初代小沢大統領を切望?
ミラクル☆管 出動!!
稲田議員:管総理、官僚作文を読み上げるな!自分の言葉で言え!
管総理:失礼な!だったら質問者も原稿を見るな!
管総理:原稿は<答弁漏れ>を防ぐ意味がある。これにて答弁を終わります。
(管総理 席に戻る)
一分後・・
管総理:答弁漏れがあったので補足します。
↑ ↑ ↑ ↑
原稿、役に立ってないじゃん・・
証人喚問が出来れば偽証罪で告発って手もあるんですよね。
http://esashib.hp.infoseek.co.jp/ozawa01.htm
小沢一郎を告発する会の正体は、在特会の桜井誠というのは本当か?
http://ameblo.jp/korea-one/entry-10643767974.html
調べてみて愕然とした。
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-40.html
今度の西松事件の捜査と小沢秘書逮捕の一件は、官邸の漆間巌と検察の大林宏の二人の連 携作業なのではないか。
今の日本は、外形は違うが中身は戦前の大日本帝国と同じになっていて、 過激な右翼のイデオロギーを内面化したチンピラ右翼が権力機構の頂点に立ち、彼らの理 想と目標に従って統治が行われている右翼官僚国家である。