菅直人“往生際戦術”の狂気…反核団体が詐欺男を担ぐ
菅退陣を約束した与野党合意は水泡に帰した。菅直人が公然と反核団体に寄り添う中、原発解散の噂も拡散。死に体総理と死に体執行部…民主党政権による“政治空白の夏”が始まる。
「昨日は50日、一昨日は120日、今日が70日と何故こう変わるのか…どの首相が何をどういう工程でやるかの充分な説明がない」
自民党の石原幹事長は6月22日午後、不快感をあらわにした。衆院本会議直前に開かれた与野党幹事長・書記長会談で岡田克也から「70日間の延長」を一方的に告げられたのだ。
▼与野党幹事長・書記長会談6月22日(FNN)
菅直人の決定事項を間接的に通告しただけで、会談と呼べる内容ではなかった。そして70日間の会期延長は圧倒多数の賛成で議決。前日まで続いた与野党間の折衝は、何の意味も持たなかった。
6月20日、岡田克也はそれまでの大幅延長から一転、50日間の会期幅を野党に提示。野党が受け入れる形で合意文書案も作成された。しかし、それを反故にしたのが菅直人だった。
▼衆院本会議に臨む菅直人ら6月22日(時事通信)
「特例公債法案はこれで大丈夫なのか!」
6月21日午前、首相官邸で菅直人は机を叩いて激高。岡田克也が持ち寄った合意文書案を葬り去った。表向きは参院自民の抵抗を睨んだものだが、実際は文書案に刻まれた「新総理」に激怒した模様だ。
文書案には、2次補正や特例公債法案は「菅首相」の下で成立させるが、3次補正に関して「新たな総理」で対応すると表記。それを菅直人の添削で「新たな体制」に置き換えた。
▼菅と協議を重ねる岡田克也6月21日(時事通信)
玉虫色の修正ではなく、これも卑劣な詐欺テクニックだ。
【疑われる「菅降ろし」の本気度】
「『新体制』というのには、トリックがある。大幅な内閣改造をやっても、それを新体制と呼ぶ。そういう、ごまかしの政治はよくない」
西岡武夫参院議長は22日の会見で、そう批判した。相変わらず的確な物言いだ。菅直人ならば小幅改造でも「新体制」と言い切りそうな気配だが、ごまかしを続けているのは民主党そのものだ。
▼会見で警鐘ならす西岡議長6月22日(FNN)
「書いた通りだ。新しい体制という風に考えている。それを色々と解釈するということではなく書かれたものが中身だと思う」
岡田克也は延長の議決後、態度を翻した。与野党の合意文書案で「新たな体制」の定義を明確に記していなかったと主張し、開き直ったのである。
これは、6月2日の「ルーピー覚書」に辞任・退陣の直接表現がなかったことを盾にする菅直人と何も変わらない。所詮は同じ詐欺政党の幹部なのだ。本当に岡田は菅降ろしの急先鋒なのか…
▼首相公邸に入る岡田克也6月21日(FNN)
「首相以外のオール民主党執行部は50日延長で一致している。説得する自信はある」
自・公幹事長と会談した岡田克也が、そう明言したのは6月21日の昼だった。ところが約2時間後、自民サイドに電話で“説得難航”を伝達。石原幹事長によると、岡田の声は疲れきった様子だったという。
▼会談延期を表明した岡田6月21日(時事通信)
民主党執行部が一枚岩なら菅直人も抗いきれなかったが、容易く捻り返している。70日延長を提案したのが輿石東だったという舞台裏報道もあるように、オール執行部体制など現実には存在しなかった。
岡田克也ら民主幹部の菅降ろしがフェイクなのか否か…それは近々の動きで判明するだろうが、野党は明らかに民主党執行部の実力を読み違えていた。
▼衆院本会議に臨む谷垣総裁ら6月22日(時事通信)
死に体なのは菅直人だけではない。民主党執行部の面々も往生際で足掻いているのだ。
【民主党執行部も死に体の末期症状】
「首相が2次補正予算案のことを『1・5次補正だ』なんて言ったら首を絞めてやりますよ」
民主党の安住淳はウケ狙いで発言した。6月15日の民自公3党幹事長・幹事長会談。菅退陣をエサにした折衝の始まりだったが、カルトの漆原国対委員長は、軽々しい言葉を使う安住を叱ったという。
▼3党幹事長・国対委員長会談6月15日(産経)
こんな幼稚な議員が民主党では国対の要職を努めているのだ。会期延長問題で菅直人が延命できたのは、実力のない民主党執行部に助けられた側面が強い。
6月2日の退陣詐欺後、民主党内から両院議員総会の開催を求める声が上がった。当初、6月17日の予定だった総会は、22日に先送りされた後、28日に再延期となった。
▼閣議に臨む菅直人ら6月21日(時事通信)
総会の開催を一任されているのが岡田克也。菅に退陣圧力をかける効果的な舞台だが、同時に統一地方選の総括も行われる。惨敗の責任が問われる岡田も首の皮1枚の死に体状態なのだ。
「一つの節目になるだろう」
両院議員総会に期待を寄せていた仙谷由人も、野田擁立や大連立工作で暴走した挙げ句、党内で孤立。そして菅直人との対立も決定的になった。
▼首相公邸に入る仙谷由人6月19日(産経新聞)
「俺を追い落とそうとしているのか!」
6月20日夜の政府・民主党首脳会合で菅直人から罵倒された仙谷は翌日の会合に姿を見せなかった。菅との“反日蜜月”はあっけなく終了。仙谷は周囲に、こう漏らしたという。
「ナントカに刃物だな…」
気狂い呼ばわりしたも同然だ。真相暴露に近い注目の発言だが、党代表と代表代行、首相と官房副長官が罵り合う末期症状。今や、民主党内で菅に忠告できる人物はいなくなった。
▼負け犬感漂う本会議場の2人組6月22日(時事通信)
不信任決議の混乱後、傷を舐め合うルーピーと被告は、菅降ろしにタッチせず沈黙。忠犬だった輿石東も暗黒パワーを失った。菅直人は党内の敵失で、奇跡的に延命しているに過ぎない。
【反核団体の集会で吠えた現首相】
会期延長をめぐる与野党合意案をゴミ箱に投げ捨てる一方、菅直人が強い意欲を示したのが再生可能エネルギー特措法案だ。これが70日の会期と絡んで再び憶測を呼んでいる。
「菅さんの性格から、そのシングルイシューで選挙をやるのかも知れない」
自民党の大島副総裁が18日にテレビ番組で発言したことで、その噂は一気に広まった。永田町では、菅直人が脱原発を争点にした総選挙に踏み切るとの怪情報が駆け巡っていたという。
▼参院復興特別委で涼しい顔6月20日(産経新聞)
囁かれるシナリオは、広島か長崎の原爆の日演説で「脱原発」を宣言し、衆議院を解散させるというものだ。50日の延長ではギリギリになるが、8月末までの予定ならば余裕も出来る。
「国会には『カンの顔だけは見たくない』という人が結構いる。そういう人たちには『本当に見たくないのなら、早くこの法案を通した方がいい』と言おうと思う」
6月15日、菅直人は在任中の同特措法成立を訴えた。これが原発解散の噂を呼び起こすキッカケになった模様だ。菅の異常なハイテンションばかりが注目されたが、気になるのは発言した舞台であった。
衆院第1議員会館で開かれた市民集会。主催したのはグリーンピースジャパンや旧総評系の原水禁などだった。脱原発ではなく筋金入りの反核団体。現役総理が反核団体の集会に参加するという異常事態だ。
参照:エネルギーシフト勉強会HP
またこの集会で基調演説を行ったのは、太陽光エネルギー利権を狙う孫正義。原発事故を悪用した思想団体や利権屋に、事故処理の最高責任者が乗っかっている歪んだ構図である。
▼太陽光パネルで唐突発言5月25日(ロイター)
菅直人には、伝家の宝刀を抜く度胸も気概もない。しかし、永田町が解散に警戒感を抱くのは、具体的に菅が怪しい連中と連携する動きを示している為だ。そして最終局面での大混乱は目に見えている。
【政権機能不全…政治空白の夏】
日米の外務・防衛閣僚による2プラス2(日米安全保障委員会)が日本時間の21日夜に始まった。昨春の普天間迷走で先送りになった末の開催。実に4年ぶりで、民主党政権下では初めてだ。
共同文書は事前に練られているだが、詰めの部分で多少の修正は行われる。この重要な会合がワシントンで進んでいる間、首相官邸は会期延長問題で紛糾していた。米国側も呆れていたに違いない。
▼2プラス2臨む日米の4閣僚5月21日(AFP)
詐欺総理が引き起こした新たな外交失点だ。いつまで居座るか不明にせよ、菅直人が近く退陣することは既定路線である。諸外国は、辞任が決定している首相を交渉相手にしない。
すなわち菅直人が居座る限り、外交空白が続くのだ。数年前、既存メディアが連日のように「外交空白」を叫んでいた時代が懐かしい。民主党政権になってから「外交空白」も「政治空白」も死語になった。
▼視察先で市民から率直な意見…6月18日(FNN)
6月22日に決まったのは、会期延長だけではない。同時に、国政で重大な空白が生じることも確定したのだ。真正ねじれ状態で、主要野党が反対すれば、特例公債法案も何も成立しない。
本来なら、与党側は野党の協力を取り付ける為に低姿勢で臨み、一定の条件を呑む必要があった。ところが菅政権が行ったのは、野党との合意案を反故にするという真逆の対応だった。
▼さっそく赤坂グルメツアーに6月22日(FNN)
法案成立の勝算も根拠もなく、与野党の国対委員長が折衝する道を自ら閉ざしてしまった。真正ねじれ状態で国対を無効化する最悪の事態。現状では菅が辞任時期を示さない限り、国会空転は必至だ。
死に体の総理と死に体の民主党執行部。かつてない機能不全が続く中、政治空白の“失われた夏”が始まろうとしている。
〆
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参考記事:
■時事通信6月22日『「新首相」に菅氏激高=70日延長の舞台裏』
■ロイター6月22日『与野党合意なき会期延長、主要法案の審議は難航』
■ブルームバーグ6月22日『国会:8月末まで70日会期延長へ-首相退陣、法案成立は不透明(2)』
■イザ6月22日『西岡参院議長「新体制」はトリック』
■産経新聞6月22日『党を覆う虚脱感 一人はしゃぐ首相、軽口叩きピザをパクリ』
■産経新聞6月22日『鳩山」宇宙人の方がマシだった…菅首相のでたらめ政治に終止符を(阿比留記者)』
■中国新聞(共同)6月22日『迷走民主“土壇場決着”首相と執行部、痛み分け』
■NHK6月22日『官房長官“新体制は新内閣”』(魚拓)
■時事通信6月22日『首相孤立も続投探る=エネ法てこ、世論に期待』
■産経新聞6月18日『永田町に駆けめぐる首相「原発解散」の噂 自民党に警戒感』
「昨日は50日、一昨日は120日、今日が70日と何故こう変わるのか…どの首相が何をどういう工程でやるかの充分な説明がない」
自民党の石原幹事長は6月22日午後、不快感をあらわにした。衆院本会議直前に開かれた与野党幹事長・書記長会談で岡田克也から「70日間の延長」を一方的に告げられたのだ。
▼与野党幹事長・書記長会談6月22日(FNN)
菅直人の決定事項を間接的に通告しただけで、会談と呼べる内容ではなかった。そして70日間の会期延長は圧倒多数の賛成で議決。前日まで続いた与野党間の折衝は、何の意味も持たなかった。
6月20日、岡田克也はそれまでの大幅延長から一転、50日間の会期幅を野党に提示。野党が受け入れる形で合意文書案も作成された。しかし、それを反故にしたのが菅直人だった。
▼衆院本会議に臨む菅直人ら6月22日(時事通信)
「特例公債法案はこれで大丈夫なのか!」
6月21日午前、首相官邸で菅直人は机を叩いて激高。岡田克也が持ち寄った合意文書案を葬り去った。表向きは参院自民の抵抗を睨んだものだが、実際は文書案に刻まれた「新総理」に激怒した模様だ。
文書案には、2次補正や特例公債法案は「菅首相」の下で成立させるが、3次補正に関して「新たな総理」で対応すると表記。それを菅直人の添削で「新たな体制」に置き換えた。
▼菅と協議を重ねる岡田克也6月21日(時事通信)
玉虫色の修正ではなく、これも卑劣な詐欺テクニックだ。
【疑われる「菅降ろし」の本気度】
「『新体制』というのには、トリックがある。大幅な内閣改造をやっても、それを新体制と呼ぶ。そういう、ごまかしの政治はよくない」
西岡武夫参院議長は22日の会見で、そう批判した。相変わらず的確な物言いだ。菅直人ならば小幅改造でも「新体制」と言い切りそうな気配だが、ごまかしを続けているのは民主党そのものだ。
▼会見で警鐘ならす西岡議長6月22日(FNN)
「書いた通りだ。新しい体制という風に考えている。それを色々と解釈するということではなく書かれたものが中身だと思う」
岡田克也は延長の議決後、態度を翻した。与野党の合意文書案で「新たな体制」の定義を明確に記していなかったと主張し、開き直ったのである。
これは、6月2日の「ルーピー覚書」に辞任・退陣の直接表現がなかったことを盾にする菅直人と何も変わらない。所詮は同じ詐欺政党の幹部なのだ。本当に岡田は菅降ろしの急先鋒なのか…
▼首相公邸に入る岡田克也6月21日(FNN)
「首相以外のオール民主党執行部は50日延長で一致している。説得する自信はある」
自・公幹事長と会談した岡田克也が、そう明言したのは6月21日の昼だった。ところが約2時間後、自民サイドに電話で“説得難航”を伝達。石原幹事長によると、岡田の声は疲れきった様子だったという。
▼会談延期を表明した岡田6月21日(時事通信)
民主党執行部が一枚岩なら菅直人も抗いきれなかったが、容易く捻り返している。70日延長を提案したのが輿石東だったという舞台裏報道もあるように、オール執行部体制など現実には存在しなかった。
岡田克也ら民主幹部の菅降ろしがフェイクなのか否か…それは近々の動きで判明するだろうが、野党は明らかに民主党執行部の実力を読み違えていた。
▼衆院本会議に臨む谷垣総裁ら6月22日(時事通信)
死に体なのは菅直人だけではない。民主党執行部の面々も往生際で足掻いているのだ。
【民主党執行部も死に体の末期症状】
「首相が2次補正予算案のことを『1・5次補正だ』なんて言ったら首を絞めてやりますよ」
民主党の安住淳はウケ狙いで発言した。6月15日の民自公3党幹事長・幹事長会談。菅退陣をエサにした折衝の始まりだったが、カルトの漆原国対委員長は、軽々しい言葉を使う安住を叱ったという。
▼3党幹事長・国対委員長会談6月15日(産経)
こんな幼稚な議員が民主党では国対の要職を努めているのだ。会期延長問題で菅直人が延命できたのは、実力のない民主党執行部に助けられた側面が強い。
6月2日の退陣詐欺後、民主党内から両院議員総会の開催を求める声が上がった。当初、6月17日の予定だった総会は、22日に先送りされた後、28日に再延期となった。
▼閣議に臨む菅直人ら6月21日(時事通信)
総会の開催を一任されているのが岡田克也。菅に退陣圧力をかける効果的な舞台だが、同時に統一地方選の総括も行われる。惨敗の責任が問われる岡田も首の皮1枚の死に体状態なのだ。
「一つの節目になるだろう」
両院議員総会に期待を寄せていた仙谷由人も、野田擁立や大連立工作で暴走した挙げ句、党内で孤立。そして菅直人との対立も決定的になった。
▼首相公邸に入る仙谷由人6月19日(産経新聞)
「俺を追い落とそうとしているのか!」
6月20日夜の政府・民主党首脳会合で菅直人から罵倒された仙谷は翌日の会合に姿を見せなかった。菅との“反日蜜月”はあっけなく終了。仙谷は周囲に、こう漏らしたという。
「ナントカに刃物だな…」
気狂い呼ばわりしたも同然だ。真相暴露に近い注目の発言だが、党代表と代表代行、首相と官房副長官が罵り合う末期症状。今や、民主党内で菅に忠告できる人物はいなくなった。
▼負け犬感漂う本会議場の2人組6月22日(時事通信)
不信任決議の混乱後、傷を舐め合うルーピーと被告は、菅降ろしにタッチせず沈黙。忠犬だった輿石東も暗黒パワーを失った。菅直人は党内の敵失で、奇跡的に延命しているに過ぎない。
【反核団体の集会で吠えた現首相】
会期延長をめぐる与野党合意案をゴミ箱に投げ捨てる一方、菅直人が強い意欲を示したのが再生可能エネルギー特措法案だ。これが70日の会期と絡んで再び憶測を呼んでいる。
「菅さんの性格から、そのシングルイシューで選挙をやるのかも知れない」
自民党の大島副総裁が18日にテレビ番組で発言したことで、その噂は一気に広まった。永田町では、菅直人が脱原発を争点にした総選挙に踏み切るとの怪情報が駆け巡っていたという。
▼参院復興特別委で涼しい顔6月20日(産経新聞)
囁かれるシナリオは、広島か長崎の原爆の日演説で「脱原発」を宣言し、衆議院を解散させるというものだ。50日の延長ではギリギリになるが、8月末までの予定ならば余裕も出来る。
「国会には『カンの顔だけは見たくない』という人が結構いる。そういう人たちには『本当に見たくないのなら、早くこの法案を通した方がいい』と言おうと思う」
6月15日、菅直人は在任中の同特措法成立を訴えた。これが原発解散の噂を呼び起こすキッカケになった模様だ。菅の異常なハイテンションばかりが注目されたが、気になるのは発言した舞台であった。
衆院第1議員会館で開かれた市民集会。主催したのはグリーンピースジャパンや旧総評系の原水禁などだった。脱原発ではなく筋金入りの反核団体。現役総理が反核団体の集会に参加するという異常事態だ。
参照:エネルギーシフト勉強会HP
またこの集会で基調演説を行ったのは、太陽光エネルギー利権を狙う孫正義。原発事故を悪用した思想団体や利権屋に、事故処理の最高責任者が乗っかっている歪んだ構図である。
▼太陽光パネルで唐突発言5月25日(ロイター)
菅直人には、伝家の宝刀を抜く度胸も気概もない。しかし、永田町が解散に警戒感を抱くのは、具体的に菅が怪しい連中と連携する動きを示している為だ。そして最終局面での大混乱は目に見えている。
【政権機能不全…政治空白の夏】
日米の外務・防衛閣僚による2プラス2(日米安全保障委員会)が日本時間の21日夜に始まった。昨春の普天間迷走で先送りになった末の開催。実に4年ぶりで、民主党政権下では初めてだ。
共同文書は事前に練られているだが、詰めの部分で多少の修正は行われる。この重要な会合がワシントンで進んでいる間、首相官邸は会期延長問題で紛糾していた。米国側も呆れていたに違いない。
▼2プラス2臨む日米の4閣僚5月21日(AFP)
詐欺総理が引き起こした新たな外交失点だ。いつまで居座るか不明にせよ、菅直人が近く退陣することは既定路線である。諸外国は、辞任が決定している首相を交渉相手にしない。
すなわち菅直人が居座る限り、外交空白が続くのだ。数年前、既存メディアが連日のように「外交空白」を叫んでいた時代が懐かしい。民主党政権になってから「外交空白」も「政治空白」も死語になった。
▼視察先で市民から率直な意見…6月18日(FNN)
6月22日に決まったのは、会期延長だけではない。同時に、国政で重大な空白が生じることも確定したのだ。真正ねじれ状態で、主要野党が反対すれば、特例公債法案も何も成立しない。
本来なら、与党側は野党の協力を取り付ける為に低姿勢で臨み、一定の条件を呑む必要があった。ところが菅政権が行ったのは、野党との合意案を反故にするという真逆の対応だった。
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法案成立の勝算も根拠もなく、与野党の国対委員長が折衝する道を自ら閉ざしてしまった。真正ねじれ状態で国対を無効化する最悪の事態。現状では菅が辞任時期を示さない限り、国会空転は必至だ。
死に体の総理と死に体の民主党執行部。かつてない機能不全が続く中、政治空白の“失われた夏”が始まろうとしている。
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■産経新聞6月22日『党を覆う虚脱感 一人はしゃぐ首相、軽口叩きピザをパクリ』
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■中国新聞(共同)6月22日『迷走民主“土壇場決着”首相と執行部、痛み分け』
■NHK6月22日『官房長官“新体制は新内閣”』(魚拓)
■時事通信6月22日『首相孤立も続投探る=エネ法てこ、世論に期待』
■産経新聞6月18日『永田町に駆けめぐる首相「原発解散」の噂 自民党に警戒感』
この記事へのコメント
顔つきは悪くなるし、何か薄汚いよ。
地元有権者次第だけど、総選挙では再選阻止したいね。
民主党にハリー・ポッターは居ないのか。
居たら出て来ーい。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110623-OYT1T00860.htm?from=top
山口組三代目(故)田岡氏の長男の田岡満氏に「春の褒章」を与え世間に露見することを恐れ取り消したという。前代未聞の国賊行為をやってます。もう滅茶苦茶です。
首相の力がここまで強いとは思っても見ませんでした。
韓氏の目つきは正常には見えません。のむひょんの二の舞にならなければいいが、狂気の後、正気に戻った静寂の一瞬を想像すると怖いものがあります。人間は反省する動物です。韓氏は韓氏なりに己の生き様を総括する瞬間がきます。ここまで醜態をさらして自分をさらけ出すのは怖いです。
馬鹿に権力を与えては絶対にダメだという好事例ですね。
能力、責任力、胆力、洞察力、決断力が欠落している馬鹿たれの集団政党を何とか壊滅させなくては…日本国と日本国民にとって取り返しのつかない事態が起こってしまいます。
ヤクザに今年の春の褒章を授与する件は事実です。永田町で知らない者はいない話です。相手が山口組関係者なのでマスコミは怖がって報道しません。警察にマークされている大物です。大物が何故チェックをすり抜けて逃れたのか?過激派革マル派の菅らが選んだ褒章リストにチェックされては困る人物が多数いたのでしょう。闇社会に勲章を与える国は先進国では有り得ない。
官邸スタッフが風欲店経営に関わりその店舗責任者を拉致監禁して警察に逮捕された事件もあまり知られていませんがやってる事はマフィアそのものです。
今年春の叙勲で、指定暴力団「山口組」元最高幹部の親族が受章者に選出されていたが、先週末、「ふさわしくない理由が発覚した」として取り消しになっていたことが20日、分かった。菅直人政権は受章を一度閣議決定しており、今後、判断の経緯などが問題となりそうだ。
内閣府賞勲局によると、受章が取り消しになったのは、山口組元最高幹部の長男A氏。14日の閣議で黄綬褒章が決まり、翌15日には新聞発表されたが、17日の閣議で取り消されたという。夕刊フジの取材に対し、賞勲局担当者は「閣議決定後に、A氏本人に受章にふさわしくない理由が発覚した」「詳しい理由については、マイナスの話なうえ、個人情報でもあり回答できない」と話している。一般的な叙勲の流れは、地方公共団体や関連団体から、受章にふさわしい推薦者名が各省庁に上がり、省庁で判断した後、賞勲局が受け取って、閣議決定に至る。民間叙勲には「有力議員の口利きがものをいう」(永田町関係者)といわれる。今後の国会審議で、A氏の推薦名簿入りに有力議員らの口利きがなかったかどうか、また、取り消しにどういう背景があったか、追及される可能性もある。今回の叙勲は、東日本大震災の影響で発表を延期されていた。桐花大綬章には海部俊樹元首相(80)。芸術文化分野では、女優の浅丘ルリ子さん(70)(本名・浅井信子)らが旭日小綬章を受けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110620-00000015-ykf-soci
菅に限らず民主党の面々もこの期に及んで右往左往するばかり。元々“志”の欠片も無い連中なのだから無理からぬことだが…。
気になるのは菅が孫正義とつるんでいること。どんな悪企みをしているか知れたものではない。しかし、それを木っ端微塵に粉砕させるのが日本人の、わけても東京18区の有権者の責任であろう。今こそ政治家任せではなく一般国民が力を見せつける時だと思う。その意味で、“脱原発”であろうが何であろうが解散・総選挙は望むところだ。
世界初で首相官邸が警察から家宅捜索を受けた事件でもあります。日本の恥であります。ギネスに登録されたら
笑い事では済まされません。
2011.6.24 11:41
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110624/crm11062411440007-n1.htm
梅雨、夏が来るのは分かっていて三ヶ月もあったのに被災者の方々の生活や健康への配慮が成されていません。
年初まで家電や車の買い換え促進の為 巨額の税金がばらまかれ 裕福者は数ランク高級かつ大型の贅沢品を手に入れました。
反対にいまだに多くの避難所にクーラも無いとはあきれるばかりです。何という差別でしょうか。日本人の政権とは思えません。
東北地方の方被災された方はもっと怒ってください。
さもないと人の気持ちがわからない菅、民主は 是で良いと勘違いしています。
即座に民主無情冷酷政権を打倒しなければ復興は遅れるばかりです。
日本の力はこんな虚弱バラバラなものではないはずです。愛国心ある強靱な指導者のもとで信頼して官民協力できる態勢を作って欲しいと思います。
http://kukkuri.jpn.org/1103arashijouhou.html