哲人政治家が安保妄論一喝…李登輝・安倍会談の快挙

李登輝元総統が安保法制の妄論を一刀両断した。7回目の来日で実現した現職総理との会談。だが、メディアが殺到したのは、台湾危機で中共に媚態を示した売国奴だった…
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安倍首相は李登輝元総統閣下と会ったのか…都内のホテルで会談したという情報の真偽をめぐって報道各社は揺れた。発端は、TXN(テレ東)の昼刊ニュースだった。


▽ホテルを出る安倍首相7月23日(TXN)
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スクープである。真に失礼ながらテレ東報道局の政治部が「抜く」ことは珍しく、この一報だけでは確定事項と言い難い。だが、菅官房長官らが否定する中、更にTXNは続報でダメ押しする。

「台湾と関係のある自民党議員や、総理周辺が明らかにしたものです。また、李・元総統もテレビ東京の直撃取材に対し、うなずいて応え、会談を認めました」
▽車に乗り込む李元総統7月23日(TXN)
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映像では判別困難だが、2人が同じホテル内にいたことは確かだった。動静によると安倍首相は7月23日、永田町のザ・キャピトルホテル東急でJR東海の葛西敬之名誉会長と朝食を共にしていた。

葛西名誉会長は李登輝元総統閣下の盟友で、前夜の晩餐会にも参加。安倍首相との朝食に閣下が現れても不思議ではない。しかも、この朝の会食は1時間を超す長いものだった。
▽7月22日の晩餐会(李登輝友の会FB)
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「私はお目に掛かっていない」

安倍首相は同時午後に生出演したLFの番組で、そう否定した。テレ東、万事休す…と思われたが、産経新聞が翌24日の一面トップで、会談の事実を大きく報じた。
▽7月24日付朝刊(西村幸祐さんTwitter)
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現在の産経新聞が官邸絡みで誤った情報を一面に掲げることはない。現職総理と台湾国元総統の会談が日本国内で実現したのだ。日台関係において歴史的な出来事である。

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【安保法制の暴論を一喝】

7・23安倍=李登輝会談では、極東地域の安定と繁栄に向けた日台の役割や軍事力の異常増強が続く中共との関係について協議。法の支配や自由・民主主義など普遍的価値観の重要性を再確認したという。

産経新聞の報道は一面トップとあって、堅苦しい内容だったが、実際は1時間を超す会食で、ざっくばらんに話し合ったものと推測する。安倍首相と李元総統閣下は、極めて親しい間柄だ。
▽李元総統の私邸訪問'10年10月(蘋果日報)
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平成22年10月末、台湾国を訪問した安倍元首相(当時)が真っ先に訪れたのは、台北市内にある李元総統閣下の私邸だった。野党に転落し、役職もない安倍氏をご夫妻は厚くもてなした。

「わざわざ来てくれて光栄だ」

李元総統閣下は喜びを隠しきれない様子だった。盟友や親友といった関係ではなく、安倍首相が尊敬してやまない政治家だ。この時の会談で閣下が放った言葉を忘れることが出来ない。
▽台北の私邸で会った2人’10年10月(中央社)
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「尖閣は日本の領土だ」

李元総統閣下は、力強く語った。尖閣侵犯船事件の翌月で、日本国内で激しい動揺が続いている最中だった。必要な時に勇気ある発言で我が国を支えてくれる人物。それが偉大な政治家・李登輝の真骨頂だ。

「今の安倍首相のいわゆる安保法案について私は非常に日本に対する貢献を肯定します。これはアジアの平和、世界の平和に貢献するものだと信じております」
▽FCCJでの講演7月23日(産経)
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7月23日に開かれた会見で李元総統閣下は、安保法制への取り組みを絶賛した。反日メディアが中共の牽制発言を「アジア諸国の声」として捏造する中、またとない援軍の登場だ。

「米国の力が非常に落ちてきている時、日本が米国を援助する形で集団的自衛権を行使し、アジアの為に和平的な国としての形を取ることは当たり前と思います」

集団的自衛権に関する見解も冷静で、現実的なものだった。空想と妄想で罵倒する我が国の野党やメディアは、跪いて元総統閣下の言葉を拝聴すべきである。
▽講演を終えた李元総統7月23日(友の会)
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この前日に行われた講演は、本来ならば、国会の本会議場こそが舞台として相応しいものだった。

【大演説に国会議員が震えた日】

「常に人々が夜安心して眠れる社会にしたいと夢中で務めた12年間の総統でしたが、曲がりなりにも台湾に民主社会を打ち立てることができたのは私の生涯の誇りとするところです」

退任後の7回目の来日で、初めて国会施設での講演が実現した。ど迫力の演説。衆院第一議員会館に詰めかけた国会議員ら約300人が、李登輝元総統閣下の発言に耳を傾けた。
▽衆院議員会館での講演7月22日(産経)
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今回の講演は「台湾パラダイムの変遷」と題されたものだった。国民党という外来政権の長期支配を経て、「独立した台湾人」というアイデンティティーが確立されるまでを自身の体験を踏まえて論じた。

「共産革命が中国にもたらしたものは、中国をアジア式の発展形態から脱出させることではなく、伝統的な覇権主義の復活だったのです」

閣下は、中華民国もまた古い価値観から抜け出せず、前の王朝の延長に過ぎなかったという。そのくびきから逃れることが出来たのが、台湾国民が初めて参加した1996年の総統選だったと指摘する。



「民主化の過程で幾多の困難にぶつかったが、終始国民からの支持を受け、経済成長の維持、社会の安定を背景に遂に一滴も血を流すことなく、6度にわたる憲法改正によって静かなる革命を成就させた」

88年から2000年までの李登輝時代は、そのまま台湾民主化の過程だった。元総統閣下は強大な権力を自ら削ぐ形で、民主化を一気に前進させた。それが我が国では正当に評価されていない。
▽議員会館での大演説7月22日(AFP)
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80年代末に両岸で起きた民主化の波。学生を戦車で轢き殺したのが鄧小平で、学生と対話したのが李元総統閣下だ。安保法制議論で“民主主義の危機”を唱える連中が、こぞって中共支持者なのは滑稽である。

そして重要なのは、閣下が決して過去の人物ではなく、現在も台湾国の「民主化」の最前線にいることだ。

【反中・民主化の第二幕もリード】

「現在の台湾総統の権力が大きくなりすぎている問題点を浮彫りにしたのが昨年の2月に起きた学生運動だ。立法院の議場占拠という前代未聞の事態となり、抗議には2日間で50万人が集まった」

李登輝元総統閣下は、昨春の立法府占拠に触れ、更なる改革の必要性を訴えた。中共との密室協議に激昂し、決起した学生。民進党が煮え切らない態度を示す中、いち早く支持を表明したのが元総統だった。
▽強い支持を表明する李元総統’14年3月
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台湾・向日葵学運の行動は、香港に飛び火し、雨傘革命の動きに直結。そして今年6月、民主派の立候補を阻む行政長官選挙の制度改革案は香港議会で否決されるに至った。

台湾国内では7月19日、“中華民族史観”に基づく新た教科書採用をめぐり、高校生が教育部前で大規模な抗議を実施。23日深夜には一部が大臣執務室を占拠し、33人が拘束される事態に発展した。
▽執務室占拠する学生7月23日(自由時報)
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「台湾には憲法改正を含む第二次の民主改革が必要とされている。改革を求める声は社会と共に若者たちの間から上がっている。残りの人生は台湾により一層成熟した民主社会を打ち立てる為に捧げたい」

閣下にとって民主主義とは、リベラル派が使う手垢まみれの用語でも概念でもなく、一種の過激さを伴ったものだ。それを象徴するのが、元総統が歴史的と位置付ける96年の総統選だった。
▽総統選で演説する李総統’96年3月(AP)
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この時、中共・江沢民政権は、台湾独立派を恐怖に陥れようと一触即発の状況を作り出した。台湾領海に向け相次いで発射された弾道ミサイル。いわゆる両岸危機、第三次台湾海峡危機である。

95年夏に始まった両岸危機は、翌年3月の総統選期間中に頂点を迎えた。李登輝総統の再選を警戒し、戦争前夜を演出して台湾独立の声を封じようとしたのだ。
▽中共は揚陸演習を繰り返し放映’96年
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当時、中共は台湾の独立宣言と同時に、軍事侵攻すると公言していた。米空母の急派で極度の緊張超状態は去ったが、その数ヵ月は近年の東アジア地域で、全面戦争が勃発する恐れが最も高まった時期だった。

【元帝国陸軍兵士の明と暗】

「自分の国は自分で守る。これが非常に大切なことです。長い間、日本の指導者には、こういう考え方が欠如していたと思います」
▽講演で質疑に応じる李元総統7月23日(産経)
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李登輝元総統閣下は、安倍首相を絶賛する傍ら、一部の歴代総理に対して繰り返し批判した。特に東日本大震災時の総理に関しては「国民の苦しみを理解していたのか」と疑問を投げ掛けた。

痛快にして痛烈な発言が相次いだが、前日の講演と同様、残念なことに詳しく報じるメディアは少なかった。その一方、TVニュースを中心に大きく報じられたのが、村山富市だ。
▽国会前に現れた村山富市7月23日(新華社)
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国会前の集会に参加し、マイクを握りめて絶叫したという。奇妙な偶然…数奇な運命と言えようか。両岸危機が始まった当時、首相を務めていたのが、村山富市だった。

95年7月、中共軍は台湾国・彭佳嶼の北60キロの海域で弾道ミサイル実験を強行。最初の砲声が轟いた。そして、福建省の陸戦部隊を大挙移動させ、侵攻を睨んだ演習を開始する。



その最中に出されたのが村山談話だった。現在進行形の侵略危機に目を瞑り、半世紀前の大東亜戦争を歪め、貶めて中共に媚を売った。談話には、中共の武力侵攻を後押しする作用もあった。

李登輝元総統閣下は、大正12年生誕の御年92歳。富市は大正13年生まれの91歳。少尉と軍曹の階級差はあったが、共に学徒出陣で我が陸軍に入隊し、兵士として終戦を迎えた。
▽李元総統が揮毫した靖国神社の雪洞7月
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片や哲人政治家の異名を持ち、現在も聡明で理知的な元総統閣下。一方は、ダメ総理の烙印をおされ、徘徊老人に眉毛が生えた程度の売国奴。比ぶべくもないが、かつては一国の政治リーダーだった。

この2人のうち、いずれの言葉に耳を傾けるべきか、思案するまでもないだろう。同時に、どちらが我が国の行く末を憂い、極東地域の安定を望んでいるか、一目瞭然だ。
▽福島訪問した李元総統7月24日(蘋果日報)
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李登輝という傑出した政治家の登場と活躍は、台湾国の誇りであるだけではない。それは我が国を含むアジアの誇りである。



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関連エントリ:
□H19年5月31日『ようこそ!李登輝前総統…靖国参拝の願いよ実れ』
□H19年6月8日『李前総統 再会の靖国神社…日本精神蘇らす偉人の旅』
□H19年6月10日『不逞シナ人の群れを叩き出せ…李前総統に襲撃犯迫る』

参考動画:


参照:
日本李登輝友の会Facebook

参考記事:
□産経新聞7月24日『安倍首相、李元総統と会談 軍事力増強の中国などについて協議か』
□TXN7月23日【独自】安倍総理 台湾・李登輝氏と会談
□TXN7月23日『異例の面会 安倍総理と台湾元トップが会談』

□産経新聞7月22日『「一滴の血も流さず。6度の憲法改正で革命を成就」 李登輝氏の講演要旨』
□産経新聞7月22日『来日の李登輝氏「ひとつの中国、決して同意できない」 衆院議員会館で初講演』
□産経新聞7月22日『李登輝氏、安倍政権の安保法制を評価』
□BLOGOS編集部7月23日『「台湾の主体性を確立する道」~李登輝・元台湾総統が会見(講演編)
□BLOGOS編集部7月23日『「安倍総理の日本に対する貢献を高く評価」~李登輝・元台湾総統が会見(質疑応答編)』
□J-CAST7月23日『李登輝氏が特派員協会で講演 安保法制は「世界平和に貢献」、尖閣諸島は「日本のもの」』

この記事へのコメント

2015年07月25日 23:26
こんばんは。
「自国の領土は自分で守る」まさに簡潔明瞭ですね。そのための安全保障法案なのに、戦争法案などと妄言を吐きまくる亡国野党とその妾メディアの毒電波報道は、未だにわが国が異常な亡国、滅国主義に毒されているかをよく表していると思います。
風来坊
2015年07月26日 20:00
李登輝氏の訪日にシナが「強烈な不満」を表明。しかも国会施設での講演に加え、現職の総理との会談まで実現したとあっては、シナはさぞかし・・・。
このようにシナに地団駄を踏ませることが日本の国益に適うこと。安倍総理よくぞやってくれました。
願わくば、安倍総理にはこの快挙を大っぴらに明言して欲しかった。
喪黒福造
2015年07月29日 13:04
安保法制一色の日本の政治ですが、忍び寄る中韓の日本貶め行為への対策も怠らないでほしいものです。

世界遺産登録のときの韓国の裏切り行為を英語でつぎのようにまとめてみました。

Korean Attempts to Thwart Japan’s Bid to Win World Heritage Status
http://www.howitzer.jp/korea/page51.html
春九千
2015年09月17日 16:59
pdf版(http://nullpo.vip2ch.com/dl.php?f=ga1432.zip)

安全保障関連法案においては、
集団的自衛権行使の対象を同盟国に限定すべきです。

理由は、私は以下のように疑っているためです。
日本はイスラエルと手を組んで、アメリカと戦うつもりなのではないか?
私は日本はアメリカに味方するべきだ。考えています。
理由は、
私は以下のように疑っているためです。
イスラエルはイスラム国の黒幕ではないか?
安全保障関連法案においては、
集団的自衛権行使の対象を同盟国に限定すべきです。

m9(゚∀゚)Идиот!> номенклату́ра
נומנקלטורה עמלק
Ceterum autem censeo, Nomenklaturam esse delendam.
春九千
2015年09月17日 22:11
pdf版(http://www.geocities.co.jp/WallStreet/7659/smt/statements/smt20150831.pdf)
天皇制廃止を条件として、安保法制を承認なされてはいかがでしょうか?

第三次世界大戦は既に始まっているのではないか?

私は、イスラム国情勢から、第三次世界大戦は既に始まっているのではないかという危惧を抱いています。
このような世界情勢の中で、アメリカに依存した防衛体制のままでは日本は危険です。
私は、これからの日本は、アメリカに頼らなくても、自分の国を守る意思と力を持つ国になるべきだと考えています。
そのために、私は、安保法制を成立させることが必要なのではないかと考えています。

ただし、日本を守るという意味が、国民保護を意味しないようでは意味がありません。
第二次世界大戦末期、大日本帝国政府は国民保護よりも国体護持を優先するという過ちを犯しました。
日本国政府に同じ過ちを犯させるわけにはいきません。
日本国政府が、国体護持ではなく国民保護を行うような体制を整えておく必要があります。
そのために、天皇制廃止が必要なのです。

天皇制廃止を条件として、安保法制を承認なされてはいかがでしょうか?

【提案】安保法制反対運動停止条件
●日本国憲法からの天皇に関する全ての条文の削除。

m9(゚∀゚)Идиот!> номенклату́ра
נומנקלטורה עמלק
Ceterum autem censeo, Nomenklaturam esse delendam.

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